「持って帰れる写真展」に参加して人の心動かしてきた話
7月15~17日に行われた「PICTE感謝祭『持って帰れる写真展』」に出展してまいりました。
ポートレートでなく、かつ展示作品のどれが私のものか分からなかったので、告知はしておりませんでしたが。
さて。
タイトル通り、本展示は掲示されている写真を持ち帰ることができるもの。
私の写真も持って帰ってもらうチャンスがありますし、私も誰かの写真を持って帰れます。
今日はそこでの気持ちを振り返る記事。
観た掲示作品の感想と、お迎えした写真
今回の展示は、Instagramにアカウントを持つ方々が参加されています。
そんなこともあってクオリティは高い。
日常的な写真、スナップ、多重露光、ポートレート…
どれもトレンドを捉えつつ、自身の作風を活かした作品たちでした。
私の感覚に刺さったのは、どちらかといえば普段自分で撮らない写真。
特に家の中で日常を捉えたもの。
丁寧な暮らしというか、理想的な部屋というか、そんな部屋とは程遠い生活をしているもので。
何よりノンジャンルに並んでいる光景は、SNSでは見られないような光景でした。
どうしてもスマホで見てるとトレンドとか出てきちゃうので。
純粋に写真を楽しめる空間は好き。
特に、写真だけでは誰の作品なのか分からないのもポイント。
SNSでの評価とか、人づきあいとか、そういった要素を排除したうえで選ぶ選ばれるという状況が心地よかったのです。
そして、2枚お迎えしてお持ち帰りできるとのことで、私もいただいてまいりました。
水中に漂うドレスのような金魚の尾ひれ。
フェルメールの絵画のような窓からの光とお花。
ビビッとくるものがあり、選ばせていただきました。
こういう作品を見ると「写真っていいな~」って思いますね。
どちらも私が直接見た光景でないのに、写っていない余白の部分まで見えてくるというか。
とてもいい2葉を選べました。
自分の写真とその感想
私はこの3葉を提出しました。
・お散歩してた時に見つけた日中の飛行機雲(左上)
・お台場まで撮りに行った夕陽(左下)
・横浜~江の島まで徹夜で歩いた後の朝陽(右)
そう、ポートレートではありません。
冒頭でも書きましたが。
なぜかと言えば、一番は権利関係がややこしいというか転売されると怖いから、もう一点は「お手に取ってもらいやすい」から。
持って帰ってもらうからには、万人に受けるというか一目惹かれやすいものがいいと思ったので。
さて、そんな写真たち、お手に取ってもらえたかというと。
初日の日中に行ったところ、3葉中2葉がすでにお持ち帰りされておりました。
さらに感想も掲示されていたのでありがたく拝見。
壁面には200枚くらいの写真が掲示されている中、わざわざ私の写真を選んでくださったのですから。
私の写真でも、誰かの心を動かせたのだという自信。
「自分の撮ってきた写真、間違ってなかったんだな」という安心感。
素直にうれしくて感想を5回くらい読んじゃいました。
その上で、今度参加する写真展ではポートレートを評価してもらいたいなという意気込みも、改めて湧いてきました。
どっちが本領とかは無いですが、いかんせん役者さんのご協力あっての作品ですから、見てもらいたい気持ちはひとしおなのです。
むずかしいなと思った点
今回の展示を見て思ったのは、ポートレートというジャンルの難しさ。
特に「写っている人物について知らない」という点のディスアドバンテージさ。
今回の展示でも何枚かポートレートが掲載されていました。
作品としてはどれも素敵なものばかり。
それでも「これを選ぼう」という気を起こされなかったのです。
それが、私が普段からポートレートに触れているからなのか、プライドから選びたくなかったのかは、定かではありません。
しかし話を一般まで拡大した時に「その人のことをよく知らない」は足枷になるとは感じました。
じゃあポートレートはダメなのかというと、そんなことはないと考える、というかそう考えたいというのが気持ち。
今の段階での考えは「モデルの美醜に頼り切ったポートレートは一般にはウケない」ということ。
鑑賞者にとってモデルが好みであれば話は別ですが、そうでない場合はフォトグラファー側の演出や背景処理にかかっているなと。
たとえばオシャレなスタジオを借りるとか。
いいロケーションを探すとか。
背景ボケボケに頼らずマリアージュと言えるまで整えるとか。
そういった先に、見てもらえるようなものがあるのかなと。
いまの結論。
おわりに
実はこの話まだ終わってなくて。
会の終了後に、いただいた感想をお届けいただけるのだそう。
私が見たのは初日でしたので、残りの日程でどんな感想を頂けたのか、楽しみでまっています。
もしかしたら続編を書くかも。
きっと素敵な記事になるので。
それでは。