子どもに『料理』をさせることの、ススメ。

日々ストレスを溜めている小4長男。
少しでも息抜きできれば、と、妻がデザートづくりを提案した。
作ったのは、彼が大好きなゼリー。以前、給食で出た「サイダーゼリー」を「美味しかった〜」と言っていたので、家でも作ってみよう!と。

ネットで拾ったレシピを見ながら2人で必要なものを確認し、
一緒に買い物に行き、
彼はコック、妻は助手として台所に立った。

一連の流れを見ていると、つくづく、『料理(デザートづくりも、立派な料理と考えて良いだろう)』とは、様々なことを学べる素晴らしいものだと感じる。

まず妻は、長男に、再度レシピを復唱させた。
長男はレシピに書かれた材料を読み上げながら、買い物袋から必要なもの(ゼラチン、缶詰のフルーツ、サイダー)を出し台所に並べる。既に自宅にあったもの(砂糖、レモン汁)も、同様に並べる。
作り方を読み上げながら、必要な道具(ボウル、軽量カップ、軽量スプーン、かきまぜ器など)も準備する。

これは、大袈裟ではなく、ゴールに向けて何が必要で、それらを用いてどのように進めるのか、を整理する訓練になる。

次に妻は、何から手をつけるのが効果的かを教えた。
今回の場合ゼラチンを80°の湯に溶かすため、先に湯を沸かしておくと良い(沸騰した湯が適温に冷める間を材料や道具の準備に有効活用できる)ということを、説明していた。

これは、大袈裟ではなく、一連の作業の中で何に時間がかかりそうなのか、や、同時並行で進めることができる作業はどこか、といったことを考える訓練になる。

さらに妻は、利用するフルーツが缶詰である理由(例えば、生のパインやキウイはゼラチンのタンパク質を分解する酵素を含むため、固まらなくなることがある ※決して、生のフルーツが高いことや缶詰が手軽なことが理由ではない)を説明した。
また、砂糖と塩の見分け方として、匂いが異なることや、粒子の細かさが違うこと(ついでに、砂糖の方が粗いため、いわゆる「さ・し・す・せ・そ」の順番に入れると味が馴染むこと)等を教えた。

これは、大袈裟ではなく、理科の勉強になる。

最後に妻は、グラスに注いだゼリー原液を冷蔵庫に入れ終わった長男に向かって、「製作と同時に道具類を洗えると、なお良い」ということを教えた。

これは、(私も最後にまとめて洗い物をするので偉そうには言えないが…)マルチタスクの訓練になる。大袈裟ではなく。

時間にしてわずか30分程度のことではあったが、長男にとって、かなり意義ある時間だったと思う。

『料理』から学べることは非常に多い。子どもにこそ、積極的に料理を経験させたいものだ。

*完成したものは、ゼリーが苦手な次男以外の家族3人で食べた。自分が作ったものを家族が「美味しい」「また食べたい」と言ってくれることも、本人に自信をつけさせる、とても大切な経験になるだろう。
(本投稿の1つ前に、写真を投稿している。なかなか素朴で味のある画のため、ぜひそちらもご覧いただきたい。)

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