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”リーダー失格”と凹んだ自分が向き合う3つの課題

はじめに

この記事は、MIMIGURIメンバーが6つのキーワードで連日記事を書いていくMIMIGURI AdventCalendar2022 の記事です。10日目担当ということで、筆を取ってみたいと思います!ぜひ他の記事もチェックしてもらえると嬉しいです^^

MIMIGURI Advent Calender一覧表
6つのテーマ

僕が取り上げるテーマは「葛藤」。MIMIGURIのコンサルタントとして、日々さまざまな経営リーダーの方々とご一緒しているのですが、自分も1人のリーダーとしてさまざまな葛藤を抱えています。そんな葛藤を開いてみることで、誰かの助けになると嬉しいなと思って筆をとってみたいと思います。
(なんか自分が選んでおいてなんですが、タイトルとクリスマスイメージがあってない…笑)

自己紹介

さて、まずは自己紹介から。僕は今、株式会社MIMIGURIのコンサルタントとして事業変革や組織変革に関する伴走支援をしたり、コンサルUnitのリードや事業部の育成担当をしたりしています。

コンサルタントとしてご一緒しているパートナー様は、大企業からスタートアップまでさまざま。テーマとしても横断的なものが多く、事業多角化デザイン、リブランディング、新規事業開発、組織制度開発、組織文化醸成…まで幅広く関わっています。また、僕らMIMIGURIのコンサルタントは、昨日の田島さんの記事の通り、過去の知見・専門性やベストプラクティスを振りかざすのではなく、パートナー様と一緒に対話や学習を行いながら、複雑な課題に向き合う姿勢を大事にしています。

経営や事業・組織にまつわる課題は、わかりにくい上に、さまざまな事情を伴うため、とてもペインフルな場になることが往々にしてあります。
MIMIGURIは泥くさく、個人や組織との対話を繰り返して、学習と実践を繰り返しながら、わからないことに中長期で一緒に向き合い続けています。

MIMIGURI AdventCalender Day9(ふろしきひろげたじまさんの記事より)

僕は今の仕事が好きなのですが、個人的にすごく胸が熱くなるのは、ご一緒しているパートナー企業の経営リーダーの方々がご自身と向き合われる瞬間です。複雑で矛盾だらけの経営課題。考えても考えても”正解”が見えない中、経営チームやメンバーと生まれる景色の”ずれ”。経営リーダーとして社員みんなのこと、未来のことを考えているつもりなのに、何でわかってもらえないのか…。時には、涙を目に浮かべるリーダーの姿を見ることも多くあります。そのような辛い環境の中で、ご自身の奥に深く潜り、持っていた前提や価値観、そこからくる鎧を脱ぎ、新しい見方や考え方を獲得されていく。その瞬間に立ち会えたときは、本当にグッとくるものがあります。

僕が向き合っている3つの課題

さて、人の発達に寄り添いたいのはいいけど、じゃあお前自身はどうなんだと言うと、ご多分にもれず(他の方以上に…!?)さまざまな葛藤や悩みと向き合う日々です。先ほど自己紹介でも書いた通り、現在はコンサルタントとしてという顔もありつつ、コンサルUnitのリードや、事業部横断の育成も担っています。その中で、つい先日も凹んだばかりです。

例えば、コンサルタントという自分の仕事に傾注するあまり、Unitのマネジメントが雑になっているのではないか…。Unitのビジョンを掲げたはいいが、市場や業界、MIMIGURIへのインパクトは小さくのではないか…。ビジョンを計画に具体化/落としたり、横断室で企画したい育成体系は時間が取れていなくて進みが悪いのでは…。。。

リーダー失格かもなぁ…と凹んでいたのですが、幸いMIMIGURI社内では葛藤を開き合い、触発し合う文化があります。上記の葛藤をリードのみんなや経営/部門長と分かち合った時に、いろんなフィードフォワードをもらう中で、自分自身の課題を捉えることができたので、その中から大きいもの3つを紹介したいなと思います。まだ乗り越えている最中というのが正直なところですが、もしかするとこれを読んだ”誰か”の参考になるかもしれないと思い、現時点での自分の課題を開いてみたいと思います。


1. 「自分で頑張って答える」から「みんなと一緒に解く」へ

当時認識できていなかったのですが、Unitのリードや横断室の仕事を担当するようになってから、向き合う問いの抽象度が高まってきていました。(例えば、Unitで掲げたビジョンはどうやって実現していくのか、事業方針を踏まえた時にどのような育成体系を整備するとみんなHappyなのか…。)

問いの抽象度が高まり、どんどん自分1人では解くことが難しい問いに向き合うようになった中、なんとか自分が答えを出さなきゃ…でも考える範囲が広いし答えが出しにくいから後回し…という悪循環に入っていました。リードである/担当をした自分が責任を持って答えを出さないといけない、と変な責任感を持ってしまっていた背景もあります。

今はこの構造を認知はできた状態で、「自分がやらなきゃ」ではなくて、「みんなと一緒に解くためのデザインをする」工夫に意識が向くようになっています。「答え」を持っていくのではなく、みんなで一緒に考える」「問い」を持っていくことが重要そうだなぁと感じています。


2.「箱の中」から「箱の外」 へ

2つ目は、すごく感覚的な内容で言語化が難しいのですが、なんとなく”箱の中にいた感覚”から、”箱の外に出た感覚”に変わりつつある、という話をしたいと思います。

もともと僕は自分が任された役割を踏まえ、無意識のうちに自分が動いても「変に映らない」範囲で物事を考えがちでした。例えば、コンサルのPJTの中では一生懸命パートナー様と探求し新しいナレッジを開発できるものの、それを使ってMIMIGURI/ひいては自分の関わっていないパートナー様や市場への影響を考えることはない。PJTのオーナーという役割はありつつも、全社へのナレッジ展開は気が引ける。。

この原因は、「自分なんかが考えついたことであれば、普通にみんな考えつくだろう」といった前提や、「そもそも自分が社会やMIMIGURI全体に影響するほどの器ではない」という前提など、自己評価の低さが起因していました。これは、一見謙虚に映るのがやっかいなところですが、箱の中で自分はどう立ち振る舞うべきかを無意識に考えているだけで、本来どんなインパクトを社会に生みたいのかといった視座が強くなかっただけだなぁと振り返っています。

今はどうかというと、Unitのビジョンについて事業長や他のリードと対話していく中で、個人として社会に与えたいインパクト(作りたいもの、目的)が見えてきて、MIMIGURIのケイパビリティや社会にある資産を活用してビジョンを実現したい、という想いが膨らんできています。その中で、箱の外にひょこっと出るようになってきた自分がいます。一歩ではなく五歩前に出る。それくらいの心持ちで、「置かれた環境=箱の中」から、「MIMIGURI/社会=すべてのフィールド=箱の外」に目線を変えていきたいところです。


3.「成り行きの未来」から「非連続な未来」へ

上でUnitのビジョンを作ったと書きましたが、その中で感じた自分の発達課題についても記載しておきたいなと思います。

Unitのビジョンを描くとき、3年後にこんなUnitになっていたいなぁというビジョンとそこに向けたロードマップを策定していました。その時には、一緒にやっているUnitのメンバーのWillを踏まえつつ、一生懸命描いて単年計画に落としたつもりだったのですが、事業長や他のリードに意見を求めると、「このメンバーならできそうな未来でイメージ湧くけど、成り行きでいきそうだし面白くないかもなぁ。。。これって3年もかかるかな?ばんやメンバーのポテンシャルを考えても、この未来だともったいなくない?」とフィードフォワードをもらいました。言われて気づいたのが、自分は今の現状の情報をもとに論理立ててアウトプットしただけで、想いの乗った気になっていた未来を描いただけでした。

その後、Unit/MIMIGURIという枠を超えて市場や業界に目線を上げてリサーチをしたり、未来像に対して「それができると何がいいの?」と自問自答したりする中で、徐々にやっていきたい未来が浮かび上がってきて、かついろんな方に語ってみることで確かなものになっていきました。まだまだ具体の計画(ロードマップ)に落とせているわけではないのですが、成り行きではない未来、いわば「非連続な未来」の一片が見えてきた手応えは感じています。(※今回は内容を割愛しますが、どこかで話したい…!)

一般的な社会では「実現可能性」が重視されるあまり、連続的な未来を描きがちですし、非連続な未来像は受け入れられない可能性もありますが、それがメンバーや会社、自分自身のポテンシャルに蓋を閉めてしまうことになるんだなぁという気づきでした。


おわりに

ということで、(本当はもっといろいろあるけど)とりあえず3つだけ僕が今抱えている葛藤を開いてみました。なんかもう少しさくっと書く予定だったのが、想定以上に書きまくってしまったな。。

近い葛藤を感じた方からの共感の声や、自分はこう乗り越えたぞというアドバイスなどいただけると嬉しいので、お気づきの点あればコメントいただけると嬉しいです!🙏

〜〜〜

さてさて、明日はMIMIGURIでは希少な新卒!入社してすぐの活躍ぶりと、その貫禄から全く新卒ということを信じてもらえていなかった、ナポリタンの実践的省察者。にしむーこと、西村歩さんです!

引き続き、MIMIGURI Advent Calenderをお楽しみください〜!


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