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2024年4月16日(火)
「“もの喜び”する人は美しい」
@大阪府 大阪市
朝起きるとご飯が炊けている。小鍋に水を張って冷凍の豚バラ、きのこ、ネギ、もやし、たまごを入れて赤味噌で仕立ててスープジャーに流し込む。弁当箱には白米を詰めつめに敷き詰めておかか、梅ゆかり、ワサビジェノべを並べて須磨海苔を上に4枚並べる。簡単な一汁一菜、弁当はこれでいいんだ、人生初の自分のために自分が作る弁当。自分のための弁当を作ることは自分を想い自分を愛すること。土井善晴さん教えてくれてありがとう。
そういえばと思い出して靱公園の背もたれベンチでランチタイム、タバコポカポカな空気じゃないだけですでに大満足、鳩や雀もベンチに寄ってきておやすみ中、自分の弁当おいしいじゃん、味の良し悪しというよりも、安心感を与えるかどうか、心を安らげるかどうか、そんな材料が最強の調味料になっていると思う。なにせ安上がり、お金の節約のためを前面に出すと継続が難しくなるから目的意識として強くは思わないけど、結果として節約になってるのであればラッキーだしモチベ向上にもなる。
Instagramを見るとちょうど曽我部恵一さんが数年ぶりに弁当を作ったとの投稿、なんと運命的なタイミングなんだろうか。
靱公園で昼間にこんな穏やかな気持ちまったりするのはとてもひさしぶり。
そう、風のハミングを見に行ったとき以来。あのとき初めて本町という駅で地下鉄を降り、靱公園に足を踏み入れた。ビルに囲まれた中に現れる緑地空間、テニスコートがその日だけはライブステージとなり、コンサートの中心にスタレビとともにKANさんがいた。コラボたっぷりの飽きさせない構成はKANさんのお得意分野、とことんKANワールドに酔いしれたのが靱公園、そしていま勤める会社のある本町エリアでの1番最初の思い出だ。
就職で本町には毎日のように通うようになっていきなりのパンデミック、そして激務、街の見え方はあのときとは変わってしまった。というか、思い出せなかった。
しかしこの日、自分で作った弁当を靱公園で食べている時間のおかげで、KANワールドに酔いしれたあの時を思い出した。瑞々しい気持ちになれた。KANさんの魔法がまだ解けてなくてよかった。
チョコザップで身体動かした後は再び読書、土井善晴さんの文章の中に出てきたとあるワードがとても心に響いた。
「“もの喜び”する人は美しい」
なんでもよく気付く人、日常にある美しさを感じ取りやすい人のことを指すそうだ。
なにか自分のことのように感じられて、嬉しくなった、そっか自分ってそんな人なのかも、自分で人前でそう言うのは気が引けるけど、自分の中でそう思い続けていたい。
18:10まで会社にいて、ループでからほりまで移動してニムに入店、デザイン専門学校の学生おふたり、熱量すごい、ワクワクさせられる話ばかりであっという間の夜の時間、余韻に浸りつつ、電車もいいタイミングで運転再開してくれたのでスムーズに帰宅成功、今日もいい日。
本日の1曲
23歳
KAN