【パーティー(ダンス)タイム編】WCS Korean open
WCS 半年弱やった記念で参加した「WCS Korean Open」についての記録を。
まずは、素晴らしい Team 日本、そしてTeam 地方やTeam東京の皆さんのサポートや思い出について
レッスンについて
書いてみた。
今回はいよいよ、イベントの2分の1位を締めていた真夜中のパーティー(ダンスタイム)について、思い出したいと思う。
踊る時間や回数(ビギナーでも心配ご無用!)
WCSは「フォロワーからも踊りに誘っていいダンス」だが、完全ビギナーの私でも初日からどんどん誘ってもらえ、一度踊った後も連日誘われ踊れたのは、嬉しい驚きだった。
日本人の見かけは世界中でウケが良いらしく、どれだけ下手でも前年のランバダフェスと同じく、誘われることに苦労しなかった。
まずその事実に、日本人であることに、感謝した。
WCSはサルサと似た感覚なのか、一曲がある程度長く、1曲から2、3曲で交代する場合も多い。踊っていてこちらが入門者だと分かると、その確率はより高いかもしれない。
「やっぱ、ビギナーだったら1人1曲踊ってもらうのか限界かな。あんな人と1回踊れただけでも、嬉しいし」
そう思っていたが
上記のように素敵なリーダーさん達は、その後も再び、私を誘って踊ってくれたのだ。
まず、主催国の韓国。
Novice 階級だけれど、明らかプロの域で実際大会の一つで優勝していた韓国さん1をはじめ、他の韓国さん達も韓流スターのような優しい笑顔で何度もこのビギナーを誘ってくれる。
その優しい笑顔とは対照的な、激しく独特のセンスで私を唯一無二の世界へと導いてくれる韓国さんもいた。
他国もこれまた、すごいダンサー揃いだ。
生粋のダンサーやら作曲家やら、多彩なタレントを併せ持つアメリカ勢
太陽のような笑顔を持ち、ダイナミックな技でも何度も喜ばせてくれたニュージーランド勢、
フレッシュな個性が溢れ出ていたマレーシア勢、
全ての技にキレがあるベトナム勢、
流れるようなコネクションと芸術的な音の捉え方で癒しや感動をもたらしてくれたヨーロッパ勢などなど。
本当にワールドワイドだ。
「私は、都合のいい夢を見ているの?」
どう考えても、私のような初心者が踊ってもらえなさそうな凄いダンサーが、数曲続けて踊ってくれ、更にお喋りを挟んでもう一度誘ってくれたりしたことは、奇跡のようだった。
嬉しい言葉(他ダンスとの相乗効果)
「さすがに、4つのダンス同時進行は、欲張り過ぎじゃじゃない?(笑)」
「ですよね(笑)」
WCSの皆様にも、他ダンスの皆様にもビックリされていた、4つのダンスの同時進行。
自分でも、4つのダンスを同時に踊り始め出して、
「うわっ。これは、しくじったかも!」
と思うほど、他の3つのダンスとWCSをするのは、どれも細々であっても大変だった。
けれど、最終的にここ韓国では、他ダンスがとても活きた。
何気に入ったタンゴの飾り足。
ターンやストレッチに何気に入る、ズークムーブメント。
キゾンバの体幹も、難しい技について行くのに役に立った。
WCS に「狂っている」と自ら言うほど、WCSに夢中のマレーシア君とのダンスは、なんとズークで使われる、クルクルと回される私の大好きな技「カウンターバランス」から始まった。
その後もWCSの中に、ズーク、バチャータ、タンゴのようなムーブメントが入り、そのリードに導かれ飾り足などがノリで入ると、マレーシア君は「Wow…!」と歓声を上げてくれた。
その上、数曲ホールドを解かれず踊り明かした後、このマレーシア君から
「I like your dance !! How cool!(君のダンスが好きだよ!!なんてクールなんだ!!)」
という嬉しい言葉をもらった。
「マレーシア君に比べて超格下のビギナーなのに、そんな風に言ってもらえるなんて......!」
このマレーシア君とは連日いっぱい話し踊り明かし、本当に楽しかった。
「一緒に色んなWCSオープンに行こうよ!」
と、イベント後も色々なオープンの情報をメッセンジャーで送ってくれるが、またWCSを再開する日は、果たして来てくれるだろうか......。
もらって嬉しかった言葉が、もう1つある。
「I need you and your dance(君が、君のダンスが僕は必要なんだ)」
エレベーターを降りた所で話しかけられたのがきっかけで、このアメリカ君にはダンスにも誘われた。
カリフォルニアの太陽をたくさん浴びたようなアメリカ君のダイナミックでリズミックなリードに、私もリラックスして踊りを楽しめた。
「You are great!」と緩急のタイミングが合うとすごく喜ばれ、数曲終わり一度解散しても、数曲ごとに再び誘われた。
4〜5回目だっただろうか、あまりにも頻繁に誘われるので、思わず聞いた。
「再び私でいいの?もちろん分かったと思うけど、私、完全なビギナーだよ(笑)」
その時、返された言葉が、上記のものだ。
嬉しかった。
始めたばかりなのに、上手なアメリカ君からこんなセリフを言われるなんて......と。
WCS をやった上での、言葉のプレゼントの一つになった。
他ダンスをしていて、確かにそれぞれのダンスの上達は遅くなったかもしれないけれど、他ダンスをしていたからこそ、こうして上手なダンサーを少しでも惹き付け、連日繰り返し誘ってもらえたのかもしれない。
普段はさておき少なくともこの韓国で、他ダンスをしていたことは最高のアドバンテージになったようだった。
芸術性の高いWCS
とてもカジュアルだったり、スポーツアスリートのような服装の人が多い影響もあって、一見スポーティーに見えるダンスだが、実は芸術性もすごく高いWCS。
韓国の俳優風さんからは、弾ける笑顔で両手を広げ、包み込むように誘ってもらえ、囁き合いのようなダンスが始まった。
これまた滑らかな手の握り方とコネクションの組み方で、いきなりとろけそうになる。
流れるような踊りはアイスダンサーになった感覚で、滑るように踊る時間の中で、身体全身がリラックスしているのを感じた。
ドイツさんは大好きなレオンの曲に合わせて、とても感情的にWCSを踊り切らせてくれた。
あの独特なメロディーを、ドイツさんと自分の身体を通して色々な形で表現できることにびっくりした。
それは、キゾンバでかかるレオンで表現したものとも、また全然違うものだった。
また、ショーや試合で凄いダンサー達がやっていた、バランスがとても必要になって来そうな技も、彼の手によってなんとなくだが出来ていた。
「2日間踊りこんで、こんなすごい技もなんとなくフォロー出来るようになるなら、これを週2、3回の頻度で1ヶ月やったら、みんな、どこまで行けちゃうの!」
そのような環境が、ヨーロッパや東京は日常から整っている。
「東京はもちろん、可能だったら数年以内に移住して、ヨーロッパでWCS再開したいな」
などと今でも時々、沸々とした想いが私の魂を揺らす。
ダンスとは一度は距離を取らないと、と決めたものの、こういう喜びがあると夢は再び膨らむ。
貴重な交流時間
Korean openはall inclucibe ではないから、泊まっているホテルは同じでも食事などは別々のため、交流は基本レッスンとパーティー、そしてショーや試合観戦の間のみになる。
だからだろうか。
パーティー中にダンスが終わったら、すぐ側にあるイスに座ろうと託したり、もしくはパーティールームのドアの外に招き、そこでお喋りを楽しもうとするリーダーさん達もいた。
そこで、オーストラリア、ロシア、アメリカ、ニュージーランド、マレーシアなど、色々な国のリーダーさん達と話せたことも、思わず顔がほころぶ素敵な思い出になった。
日本人はアメリカやヨーロッパの人からしたらやはり珍しいようで、私などスーパースター所か入門者なのに、記念撮影をお願いされることもあった。
東京WCSの時と同じくこんな時は調子に乗り、ちょっぴりスターダンサー気分だ(笑)。
時には踊ることをしばし忘れ、色々語り合ったリーダーさんもいた。
互いにどうやってWCSにたどりついたのか。
試合には出るのか(全く出ないと言うと、全員にびっくりされた。どうして皆さん、そんなに試合が好きなのだろう笑)。
自分の国に、近々来る予定はないか(いつどのようなフェスティバルがあるかまで、旅行ガイドのごとく詳しく教えてくれる)。
自分が日本に行った時の思い出話(東京のWCSイベントは世界の皆さんを楽しまているようで、誇りに思う)。
ダンス全般や芸術についてなどにも、話は広がって行った。
彼らは幅広いものを見て、感じ、踊りに活かしているようだった。
このような彼らとの会話、聞き感じたことは、必ずダンス小説で全て繋げて行きたいと思う。
数年後には、今からは想像も出来ないような文才とセンスを授かっていてほしいものだ!
最終日の日曜日はずっとベッドに寝たきりで全く踊れなかったものの、金、土、2日とも、パーティーはほとんど待ち時間なく、早朝近くまで踊り明かせた。
「まだWCS始めたばっかりだけど、世界的なイベント、参加しちゃっていいのかな?」
そう躊躇している人がいたら、私は自信を持ってこう言いたい。
「始めたばっかりだからこそ、行ってみて下さい!世界中のリーダーさんから、最高の洗礼を受けられます!」