脳震盪
こんにちは、最近はコロナ対策をしながらの活動が徐々に増えてきましたね。
僕はフットサルチームにトレーナーとして関わらせてもらっていますが、リーグ戦も開幕しています。
そこで試合の帯同をするときに起こるのが怪我への対応です。
フットサルやアメフトなどコンタクトスポーツにおいて頭の怪我は少なくありません。
そこで今回は脳震盪に関してまとめていきたいと思います。
脳震盪とは
脳震盪とは、頭部への衝撃により脳が大きく揺さぶられ、一時的に起こる脳の機能障害のことです。
また、頭部の衝撃と聞くと頭を打って受傷すると思われがちですが、激しい接触などによって脳が激しく動くこと(回転刺激)で発生することがあるのでそういったところにも注意を向ける必要があります。
症状として
・意識消失
・意識障害(ボーッとしたり、会話が成り立たない、呼びかけに応じないなど)
・頭痛
・吐き気、嘔吐
・めまいやふらつき
・睡眠障害(眠気が強くなる)
・健忘症状(頭を打った前後のことを思い出すことができない)
・認知機能障害(反応時間が遅い、見当識障害、注意力の低下、受傷前後の記憶消失)
・気分の変動
・聴覚、視覚過敏(光が眩しい、音に敏感)
などがあります。
受傷後上記の症状がある場合は、練習や試合からすぐ外れ当日は競技を行わず、病院に受診することが大切です。
また、症状が遅れて出てくることもあるので、家族の方は注意深く本人の状態を観察する必要もあります。
脳震盪に対する応急処置
脳震盪を起こしたらまず安静にして休ませ、意識レベル、呼吸、脈拍のチェックを行います。
次に頭、頸部のアイシングそして意識があっても手足の麻痺がないかチェックします。
意識障害あった選手に対しては吐いてしまい窒息の恐れがあるので水を与えるのは控えましょう。
5分以上の意識障害は重症ですので直ちに病院搬送を行います。
試合などの早期復帰について
実際に試合に行くと、頭を打ったりしても症状が軽くて試合に再び出場してもいいのか、悪いのかを判断せざるをえない時があります。
目安として意識消失の有無で大きく分かれます。
意識消失(-)で上記でも書いた脳震盪の症状が見られずジャンプやダッシュでも平衡感覚に異常がなければ競技復帰は可能です。
ただし頭痛や、顔面蒼白があったり興奮状態の時は復帰させず、監視下に置きましょう。
再び競技復帰をして怖いのがセカンドインパクトといって脳震盪を起こした後、症状が取れない間に次の衝撃が加わると、急速に脳が腫れて命に関わる状態です。
そのため、競技の再復帰に関しては選手の命にも関わるところなので、正確に評価しなければなりません。
今回は脳震盪についてまとめさせてもらいました。
自分も初めて選手が試合中に頭を打った時、どう対応していいのか迷い、動けなかったことがあります。
この記事を読んで、少しでも選手に対して迅速な対応、選手の命を守るための対応につながればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
感謝・謙虚・敬意
意志堅固
西條 貴則
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