情報の取捨選択。
40も後半のわたしら世代には
子供の頃SNSがなかった。
ポケベルが手に入ったのがたしか高校生。
携帯を持ったのはいつだったのか忘れたわ。
息子らがSNSを上手く利用しているのを見て
世代なんだろうなー
そんなことを思った。
何も教えてないけど。
わたしはSNSを上手く使うことが出来なかった。
SNSがあると
同居人の若き頃からの写真が山のようにでてくる。
前の彼女らも前の奥さんも
わたしとは違う。
私の知らない華やかな世界にいる。
実名で検索すると
それこそ抱えきれない量の情報
動画も配信も写真集も
彼女たちの裸まで全てが
視覚、聴覚、わたしの五感全てが
それらの情報を得ることに使われる。
それを
辞めることができなかった。
見たものは今もわたしの頭にある。
ほぼ全ての情報は残っている。
思い出すと
やっぱりまだ少しだけ辛いような気もする。
わたしはただの看護師で
すごく珍しい名前だから
わたしのことを知っている人が
わたしの名前を見たらすぐに私と分かるだろう。
世界にひとつだけの名前だから。
それでも
わたしの名前を検索しても
何も出てこないよ。
欲しくない情報が全部入ってくる。
それを欲しているのは
誰でもない
自分なのに。
何処かで
他の誰かのせいにしている。
息子らは
自分の友だちのSNSを見ることはないんだって。
それを聞いてびっくりした。
何故か聞いたら
答えるのもめんどくさそうに
必要ないから
そんなことを言っていた。
情報の取り方なんかも
今の子どもたちは自分のやり方で
SNSを乗りこなすことができるんだ。
面白い投稿があれば
ラインで教えてくれる。
ニュースになりそうなこと、
わたしが知らなそうなことなんかを。
こどもらの必要ないから
があって
SNSの使い方を考えた。
上手く使えるなら
今日の夕飯何にしようみたいなやつから
眠れないなんて投稿まで
良く知らない暇な誰かが
適当に返事してくれる。
それが良く分からないわたしの淋しい気持ちを
埋めてくれていた部分もあった気がする。
よく、
育児で辛いママのツイートに
同じ境遇のママたちが
辛いよね!
みたいな返事をして
わたしらみたいなおばさんが
大変だけど頑張れみたいな返事をして
とんちんかんな人たちが
やれカウンセリング受けろだの
区役所に相談しろみたいな
具体的な打開策を返事してて
それ全部が
なんか萎えたりしてな。
あれば見てしまう気がして
さくっと辞めてみた。
欲しくないものが見えなくなるということを
知らなかったから。
この先、
SNSを好んで使うことはないだろうと思う。
自分が欲しい情報を調べる。
それだけを手に入れる。
そうするようになってから
無駄な買い物が減った。
精神的に落ち着いたからか
別に欲しくもないものが
とても良さそうに挙げられていることを
見る機会が減ったからだろうか。
このわたしにも
やっと貯金みたいなものができてきた。
それもあるから
怖くてなんか見れない。
切実だったりします苦笑。
わたしが更にお姉さんになって
自分の利益だけのために
SNSを使えるようになったら
また始めるかもです。
※画像は三男のイラストです