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HRもベッテク。PeopleAnalyticsを50人のスタートアップで始めた話

こんにちは「すべての経済活動を、デジタル化したい」、石黒です。
最近、LayerXの週次定例MTGの話が大好きです。このフェーズでこの話ができていて良いな、と。(どんな話があるのか興味を持たれた方は、Meety等で気軽に声がけください)

さて、今回の記事は、6月から始まっている #LXベッテク月間 16日目の記事です。
前回は@gunsun8さんの「全員がお客様に向き合える仕組みをつくる、セールス起点で行う情報連携の取り組み」というエントリでした!
(なお、実は16日目の本記事公開を失念しており、先程17日目の最高なエントリがすでにUpされておりました…!本当にすいませんmm)

今回は「HR×数字」の話です。HRのDashboardって「やりたいけどなかなか手がつけられない」と言う業務の代表みたいなものではないでしょうか。
特に成長期のスタートアップの場合、まず採用があり、入社対応やオンボーディング、Deckの作成…など、「今やったほうがいいこと」が大量にあります。

そんな中、LayerXではメンバーが50名弱くらいのときから、いわゆるPeopleAnalyticsを始めるべく、簡易なDashboardの運用を開始しました。

HRがDashboard運用を開始するときの壁

挑戦したことがある方はうなずいていただけると思います。当たり前ですが、大変ですw
シュッと始められるものではなく、人事データの取り扱いには以下のような壁があります

1/その情報のセンシティブさへの対応力
2/各所ばらばらにあるデータ集め
3/データクレンジング
4/データを活用する目的が明確であること
5/オーナーシップ

これらを成り立たせながら運用を開始するの、めちゃムズい…。巻き込み力、粘り強さ、意思決定力、HR業務の解像度、様々なものが求められます。ほんと難しいんですよねw

どうやって始めたのか。はじめの一歩

Tweetしました(大真面目)

昨今のスタートアップでは「副業活用」が当たり前にされていますが、私が最もフィットするなと思う副業パートナーとの働き方は「重要だけど緊急性がさほど高くないもの(でもいつか必ずやりたいこと)」をお願いすることだと思っています。今回のイシューはまさにこれ。
神頼み的にTweetしました。そして奇跡が起こりました(2-3件DMが来てそのうちの一人と今もずっと一緒に働いています)

さて、当社が上記「5つの壁」をどう乗り越えたかを説明します。
言ってしまえば、1~3は上述の通り良きプロフェッショナルなパートナーに出会えたこと、4,5については私が前職でこれらの重要性を経験していたため、その重要性またそれを早期に始める意義を確信していたということになります。

Dashboardの今

Google Data Studioを活用しています。
このためだけに高価なSaaSを導入するのはまだ早いかなと。小さく試す is 大事、ですね。

以下3つのケースで現在は活用しています。(今後もあらゆるデータが可視化されていきます)

- Recruiting Dashboard|採用プロセスのマネジメント
- Survey Dashboard|サーベイデータの蓄積及び公開
- Employee Dashboard|従業員データの共有

Google Data Studioの活用シーン

Recruiting Dashboard(一部)

ある職種のDashboard
ある職種のファネル管理
プロセス管理も可視化
  • 全職種全期間の採用内訳

  • スカウト送信分析

  • Entry数分析

  • 雇用形態別の採用プロセス

  • バイネームでのステータス管理

このあたりが出来るようになっています。細かな深化を重ねて現在の形になってきてり、Phase1としては一旦完成形に近くなってきたという所感を持っています。

Survey Dashboard(一部)

Dashboardを元に、全社組織サーベイのフィードバック会を実施しました

資料の一部

eNPSなどの指標を測る組織サーベイについては、経年でデータを貯めています。またスコアのみならず、各メンバーから会社及び経営チームへのフィードバックコメントなども全公開しています。
同時に、上記のように全社向けにオープンドアを実施し、改善点やアクションを共有しています。

 Employee Dashboard(一部)

雇用契約毎の人員数がひと目で分かります。また未来の計画も反映されています(職種ごとにも見れます)

従業員数推移

こちらのDashboardでは、人員数の推移に加え、部門や職種の割合、また性別の分布などが確認できるようになっています。定期的な経営ロングミーティングなどで活用することが多いです。

今後の取組みについて

やっとPhase1、だと思っています。将来、歴史に残る会社になっていく中で、組織やメンバーにはどんどん投資していきたいと思っています。投資をするための基礎データや根拠データをLayerXの行動指針「Fact Base」で把握し、より一層animalな挑戦をしていく後押しにしたいと思っています。
そしてどうせやるなら、新しいStandardを作りたいなと。

マーケや事業データでDashboardがないスタートアップ、ありますか?
HRにもそういった文化を作りだし、3,5,10年後に「あの頃から変わったよね〜」みたいになったらいいよね、と。

社会ではこういった流れも加速しそうです。

最後に

そんな挑戦を一緒にしていただける方、お待ちしています

全ポジション、積極的に採用しています


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