【ご挨拶】身一つで飛び込んだ、第三の世界
伝えることが苦手だ。
特に他愛もない、「こんなことがあったんだ。それで、自分はこう思ったんだ」という感想の共有がとてつもなく苦手だ。
読書感想文なんて意味が分からない。放っておいてくれと思っていた。
なぜか。他愛もないからだ。
私の話なんか聞いて誰が面白いのか。見事なオチがついているわけでもない。特別な発見や経験をしたわけでもない。日常に転がっている、でも私が勝手に”もわん”と気づいたり気になったり、時にはムッとしたこと、それも大した内容ではない。小指で耳穴ほじりながら「ふ~ん」と聞いて終わる。そんな程度の話を聞いて何が面白いのだろうか。
夫の仕事の話、夫の職場にいる人の話、友達の仕事の話、友達の子どもの話、ママ友の家族の話。
特に専業主婦となった昨今、私のより面白い話が私の周りに溢れていて、それを聞いて一緒に笑うたびに、あぁ、私の話はいいや。と思ってしまう。
なんて狭く、小さく、そして他愛のない話。
誰もが忙しい中で作ってくれている時間。私の話をして割くくらいなら、もっと相手の話が聞きたい。
代わりに相手の話を拾って、自分なりの解釈をして相手に投げる。
ボケてもみる。ウケなくてもいい。
『ヘラヘラしているけどまあちゃんと話を聞いてくれる人』
そんな風に思われているかなと、自分で感じている。決して発信する側ではないけれど、こうしてやっと自分のキャラを立たせている。
でも、私にも思うことがある。考えることがある。感じることがある。
そしてそれを、誰かに聞いて欲しい。見て欲しい。たった一人の誰かでいいから、私の中で溜まっていくだけの”もわん”としたものを、ちょっと何言っているのか分からなくてもいいから、とりあえず触れて欲しい。
一方的なわがままなのはわかっているけれど、さらっと流してもらっていいのだ。
ただ吐き出していい場所が欲しいと思った。
そしてあわよくば、誰かに届いて欲しいと思った。
でも今更自分の知り合いに向けるのは恥ずかしい。家族もそう。
『ヘラヘラしているけどまあちゃんと話を聞いてくれる人』キャラが定着しているから。
そんなキャラが突然「実はさぁ」なんて言い出したら面倒くさいだろう。改まったわりに大した話じゃなかったら、大して面白くない話で時間持っていったなと思われる。言葉にされずとも、きっと雰囲気にダダ洩れる。怖い。リスク高すぎる。
私のことを誰も知らないところで、伸び伸びと発信できたらいいのに。
もわんもわんとした心持ちで毎日を漂っていたある時、noteを見つけた。
そこは誰もが自分のやりたい手段で、伝えたい、語りたい事を自由に発信していた。
そしていかなるジャンル、テーマ、内容であっても、それぞれに抱える背景と、そこから生まれる思想、感情を尊び、お互いに受け入れている優しさを感じた。
ここだと思った。
ここで何者でもない、ただの一人として、溜めているだけだったものをちゃんと形にして吐き出していこうと。
SNSを連携させない。繋がっている知り合いもいない。そんな何も持たない、キャラもない「身一つ」で、家族という世界でも、友達・職場という世界でもない「第三の世界」としてnoteに飛び込んだ。
始めて1か月と少し。
肩書も実績も披露する趣味特技も特にない、一介の主婦のnoteを見てくださった方々、スキしてくださった方々、本当にありがとうございます。
日々の他愛のない、もわんと思ったことを「あ、noteに書いてみようかな」と吐き出せる場所ができたこと、その吐き出したものを受け止めてくださっていること、本当に嬉しいです。
これからも他愛もない、語るに足るか分からない書込みを(時にはウケるかな~なんて邪心を抱きつつ(笑))、寝落ちと戦いながら続けていけるだけ続けていこうと思いますので、隙間時間にチラッとでも見ていただけたら幸いです。
この約1か月間で一番私らしさの出せた文章を貼って、まだ私の記事を読んだことないという方々への簡単な自己紹介とさせていただきます。
本当にnote内では知り合いがいないので(笑)、お気軽にスキやフォローしていただけると嬉しいです。
今年もよろしくお願いいたします。