入院中「現在進行形の思い」〜第5日目: 「信頼」してもらうために最も簡単なこと
(写真はベッド脇テーブルに残されていたメモ:2022年1月24日撮影)
健(たけし)です。
顔面神経麻痺(ベル麻痺)のステロイド治療で入院しています。
「たけし」という一人のおじさんとして退院するまで、「現在進行形の思い」を書いています。
早期に入院治療を開始したこともあり経過は良く、ステロイド治療による副作用もほとんどなく、二日後に退院させて頂く事になりほっとしています。
ナースコールとは
病室にあるベッドの頭上には、「ナースコール」と呼ばれるボタンがあります。ボタンと一緒にスピーカーもついており、相互通話ができるようなものです。
自力で動くことなどができない人は、介助を頼むためにこのボタンを押してナース(看護師)を呼ぶわけです。
ボタンを押すと担当看護師の端末レシーバーがなります。同時にナースステーション(看護師が詰めている事務所)にアラーム音楽が鳴ります。
担当者が他の患者から手が離せないときに、アラーム音楽を聴いて代わりの看護師が駆けつけるためです。
アラーム音楽は部屋の入り口にあるボタンを押さない限り、鳴り続けますので、ナースコールを押した入院患者のところに誰かが対応しに行かない限り、鳴り続けるわけです。
入院なさったことのある方は、ごくごく基本的な事です。
ナースコールを押す
私のように自力で動いてトイレにもシャワーにもいける入院患者は、看護師の介助のためにナースコールを押す必要はありません。
定期的な健康チェックが入りますから、急ぎでないことはその時に取り扱うことができます。
タダでさえ厳しいローテーションで働いていらっしゃる看護師さんたちの事ですから、ナースコールを押すのに多少のためらいもあります。
そんな私でもナースコールを押すときがあります。
今回は点滴によるステロイド剤の投与が日に3回あります。一回30〜40分で点滴は終わります。点滴が終わると管を外して、腕に刺さっている針を続けて使うために管のつなぎ目に処理をします。
点滴が始まる時間は同じなのですが、終わる時間が多少ばらつきがあるために、点滴が終わった時点で担当看護師に知らせるためにナースコールを押します。
看護師:「髙澤さ〜ん。どうされましたか?」
私:「点滴終わりました。」
看護師:「は〜い、今行きます」
これだけです。
上の写真は、食後に血糖値の上昇を避けるために廊下を歩いていた私に、食後の薬を渡すために来られた担当看護師が残していったメモです。
この時もナースコールを押しました。
薬は実際に飲んだことを確認してから、担当看護師がデータとして入力することになります。
24時間即対応
当たり前のことなのですが、ナースコールを押せばいつでも「即対応」してもらえます。
担当看護師が対応できなかったとしても、どなたか別の看護師さん、それも難しければヘルパーさんが対応します。
この当たり前の対応があるので、必要があるときには、ナースコールを押すのです。
入院する理由は集中して治療を受けたり、自宅などではできない治療や療養を受けるためだとおもいます。
しかし、それを下支えしているのは、24時間即対応のケアなわけです。
信頼してもらうために必要な事
ナースコールを押すとすぐに来て対応してくれるから、たとえ、看護師が入れ替わり立ち替わり、自己紹介されても名前はおろか、ぼんやりと顔を覚えている程度の初対面の看護師さんを信頼して身を任せることができるわけです。
親しくなって人柄が良いということで人を信頼することもあるでしょう。相手の実績や技能を知って信頼するかもしれません。
それらが、大切でないとは思いませんが、やはり「すぐに対応」することだと思います。
24時間即対応のシステムは人命に関わることであれば大切ですが、24時間とは言いません。
「速やかな対応」こそが「信頼」を勝ち取る近道であることは確かです。