血液検査をした

何年かぶりに血液検査をすることになった。

手早い働きぶりにベテラン感を感じる、優しい女性の看護師さんが処置をしてくれた。
処置室に入ってから終わるまで、止まることなく話しつづけてくれた。

いつもどちらの腕で採血されますか、うーん左手のほうがいい気がしますね、コロナ大変ですよねえ、あっという間に今年も半分終わっちゃいましたしねえ、ハイちょっとチクっとしますね、今日平日ですけどお休みですか、最近変な天気が続きますね、九州のほうもすごい雨だし今日東京も降るのかしら・・・はいおしまい、しばらくここ押さえててくださいねー。

雑談のテンポがめちゃめちゃ早かった。
こういう人と話すとき、マイペースな私は頭をフル回転させる必要がある。
例えるなら、卓球のラリー。彼女はベテラン選手、私はまったくの初心者。
ピンポン玉は軽くて、私には扱いが難しい。

採血に意識がいかないように という配慮であれば、その効果は抜群だった。
私が怖がっているように見えただろうか。あるいは、沈黙が怖いのだろうか。
内容も一切当たり障りなく、完璧な雑談だった。

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