セ・シ・ボン:"C'est Si Bon" Myriam Phiro、Tatiana Eva-Marie & Avalon Jazz Band
ジプシージャズは好きで昔からよく聴いているが、数年前に YouTube で見かけて気に入っているのが、Myriam Phiro がボーカルの Jolie Môme と Tatiana Eva-MariehがボーカルのAvalon Jazz Band。
まずは Jolie Môme の "C'est Si Bon"。
ギターとバイオリンでジプシーの音楽というと、もっと素朴で粗野かつアクの強いイメージがあるかもしれないが、どちらかというと軽やかでソフィスティケイトされたお洒落な演奏で多くの人が楽しめると思う。
もう2曲続けて、「パリの空の下」"Sous le Ciel de Paris"、「ラ・ヴィ・アン・ローズ」 "La Vie en Rose"
スタンダードの名曲がほとんどだし、シャンソンやジャズに馴染みのない人でもどこかで聴いたことのある曲ばかりではないだろうか。
Spotify では 2015年のアルバム "Voyages" 一枚だけだが聴くことができる。
YouTubeでも楽しめるが、一曲目の "I Love Paris"をリンクしよう。
さて、実は最初、同様のバンド編成で同じテイストだったために Jolie Môme と完全に混同していたのだが、Avalon Jazz Band。
まずは、"I Love Paris"。
"I Love Paris" は 2016年のアルバム "I Wish You Love" に収められている。
2016年のもう一枚のアルバム "Je Suis Swing" には ”C'est Si Bon” が収められている。Myriam Phiroと同じスタイルで同じテイストだけれども、また違った味わいでいい。
次は "La Mer"、こちらも一聴すれば、おなじみの曲だと思う。続けて「べサメムーチョ」 "Bésame Mucho"。
さて、今回の記事を書くにあたって、今日、改めて調べてみて驚いたことがある。Myriam Phiroはフランス系とはいえカナダ人、Tatiana Eva-Marieh & Avalon Jazz Band はフランス育ちとはいえアメリカのバンド、フランスのバンドではなかったのだ。
どちらもジプシージャズの本道を行っていて、しかも深いフランス愛に満ちた音楽なのでまったく想像の外で、とても驚いた。
最後につい先週にアップされていた 「枯葉」"Les Feuilles Mortes (AUTUMN LEAVES)"
軽やかなジプシーギターにバイオリン、そして明るい女性ボーカル、通勤時に聴くにはいい音楽だ。口笛吹きながら足元が自然とステップ踏んでしまうことが必至、周りから変に思われるにちがいない。
■関連 note 記事、外部リンク
ジプシー・ジャズといえば、古くはジャンゴ・ラインハルトとステファン・グラッペリ、30年前から最近までならビレリ・ラグレーン、ごく最近なら私のイチオシのアントワーヌ・ボワイエ。
1.ジャンゴ・ラインハルト
2.ビレリ・ラグレーン
Gipsy Project
ビレリ・ラグレーンの Gipsy Trio
1992年のアルバム "Standard" の一曲目は "C'est Si Bon"。
2016年の円熟の演奏。エレクトリックギターでジプシーギター。
3.アントワーヌ・ボワイエ。もうぞっこんだ。
4.ジプシー・ジャズではなくフレンチポップならこの人。
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