シロッコ/フラメンコ・ギターへの誘い:ヴィセンテ・アミーゴ
「今、スーパーギタートリオを組むとしたら?」と訊かれたアル・ディメオラが「若いやつとやるのがいいね、たとえばマッテオ・マンクーゾと、ヴィセンテ・アミーゴとか」と言ったらしい。
私はフラメンコもずっと好きなので、いろいろ追いかけていたが、なんと、ヴィセンテ・アミーゴは漏れていた。しかも、つい先日に知ったとき、その驚きをfacebookに投稿したら、ヴィンセント・アミーゴと間違って書いてしまったくらいに不明であった。
2001年にグラミー賞をもらっているということだし、もう恥ずかしくて穴に隠れたいレベルだ。
きっかけは、上に書いたマッテオ・マンクーゾ、アル・ディメオラつながりなのだが、一回聴いたら、ノックアウトされてしまった。専門家ではないし、耳もそれほどよくはないので詳しく語れないが、パコ・デ・ルシアとよく似ている。和音の使い方だろうか、フレージングだろうか、タイミングだろうか、音色だろうか、曲の構成か、それとも全部か。。
1967年3月25日生まれというから、私と同じ歳、私のほうが2か月先輩である。まだ若手だ。まぁ、だいたい音楽のヒーローは、自分より10歳から20歳ときには30歳も年長であることが多いだろうから、同年代のミュージシャンは灯台下暗し、意外にノーマークなのかもしれない。
バンドとの演奏も、パコ・デ・ルシアのセクステットを思い出させる。
もっとモダンな演奏もあるが、地中海を越えて来た熱く乾いた風のような演奏が、流しっぱなしにして聞いて飽きない。
パコ・デ・ルシアは、アル・ディメオラとの「地中海の舞踏」で知り、ジョン・マクラフリンとのスーパーギタートリオの演奏で虜になり、そのメカニカルで乾いた感じもするテクニックとともに、軽く哀愁を感じさせるトーンと、もちろんフラメンコの情熱のほとばしるような演奏が大好きだ。好きなアルバムはシロッコ。
wikipedia より引用:
パコ・デ・ルシアや、ジョン・マクラフリン、ラリー・コリエルといった天上の神々と、スーパーギタートリオについては、いろいろ書ききれないので、別に譲ろう。
媚びるところのない、飾るところもない、自由で熱い心を感じさせる、そういうミュージシャンが大好きだ。
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