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BONNIE PINK: "Heaven's Kitchen"

日本の女性シンガーソングライター、BONNIE PINKについて書いておこうと思う。私が少年のころから好きで好きでたまらなく、そして今だに心は少年である私が、今に至るまで愛してよく聴いている日本の女性ミュージシャンが一人いたのだった。

それは BONNIE PINKだ。

最初に私が聴いてすぐにノックアウトされた曲は "Heaven's Kitchen" だ。

そして、今、改めて非常に驚いた。1987年ごろに聴いてそれ以来のファンだと思い込んでいたのだけれど、この曲は1997年にリリースされていたのだった。

思い違いにもほどがある。

プロデューサーはスウェーデンのトーレ・ヨハンソン、スウェーデンで録音、メロディも音作りも新鮮でオシャレ、英語の歌詞も魅力的、日本語をうまくミックスしているだけでなく、発音も綺麗で違和感なし、歌いっぷりもいい、舶来のポップスでも日本のポップスでもない独自の世界を作っている。

Heaven's Kitchenからあと1年に1枚くらいのペースでアルバムをリリースしているが、2012年の"Chasing Hope" 以降はアルバムは出ていない。

"Heaven's Kitchen" は素晴らしいが、音も雰囲気もちょっと固いように思う。私の印象だけかもしれないが、2005年の "Golden Tears"と同年にリリースしたカバー曲集 "REMINISCENCE"あたりから、なんだか雰囲気が柔らかく明るくなったような気がする。

Frente!の "Ordinary Angels," Fairground Attraction の "Perfect," The Bangles の "Manic Monday" ..と続く選曲に、思わずニコっとしない人がいるだろうか。それぞれ、大胆なアレンジもいいし、なにより本人が楽しく歌っている感じがする。

私のお気に入りは2007年の  "Thinking Out Loud"だ。ジャケットの写真、デザインもかっこいいし、曲や音だけでなく全体のデザインがそれまでのアルバムと違ったちょっと吹っ切れた雰囲気がするのも気持ちがいい。私の気のせいかもしれないが。。。

このアルバムはどの曲も好きだが、2曲目の "Broken hearts, city lights and me just thinking out loud" が一押しだ。タイトルからして魅力的でかっこいいし、音作りもオシャレ、何度聴いてもいい。

"Water Me" もいい曲だ。私は見ていないのだがテレビドラマの主題歌になったので、それで知っている人もいる多いことだろう。

2009年にリリースされた "ONE"も大好きな一枚だ。1曲目の "Won't Let You Go" に始まって ラスト14曲目の "Get On The Bus" まで、バリエーションがありながらつながりがあって全体がまとまっている、このアルバムは粒ぞろいだ。

ライブもいい。

比較的最近のライブがYouTubeにあがっていた。

ところで、冒頭で「今に至るまで愛してよく聴いている」と書いたが、この記事を書くために、いろいろ聴きなおしてみたが、意外に聴いてないな、と反省した。

実は、2012年の "Chasing Hope" は今日初めて聴いた。自分の中では大ファンでずっと追いかけていたつもりでいたのだけれど、なんと迂闊だったことか。

前から好きな曲のエッセンスがうまく凝縮して、声や歌いっぷりは昔のまま、ふっと肩の力抜けた感じのいいアルバムだと思う。


こうして聞き直して、改めて惚れていることを確認した。

2022/6/11 追記
6年ぶりの新曲で、NHKみんなのうた(6-7月放送)への書きおろし:「宝さがし」の配信が始まった。BONNIE PINKらしい愛情あふれる優しくポップな一品だ。アコースティックギターのリズミカルなバッキングとカントリーっぽい音作りが、懐かしさと郷愁を誘ういい曲だ。

Spotify 「宝探し」 ( https://open.spotify.com/track/0EA5VGzE3innRkoLTDV4IR?si=9c37048c8d444716 )
各プラットフォームのリンク
https://lnk.to/4eyrQ5


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フォローさせていただいている八橋義幸の note ラジオで2020年 11月に登場した。とても興味深い。私の本文・駄文を読み飛ばして、こちらを聴くべきである。


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