からくり時計「なでしこ楽団」
8月の中旬頃
長年続けていた、走競技ともおさらばし、ようやく自分のしたい事に時間が使えるようになりました。色々と手遅れではありますが、手始めに関西圏を旅しておりました。
旅は主に街中のからくり時計を巡るというものです。
今回は西神プレンティのからくり時計をご紹介いたします。
1代目からくり時計「プレン君の夢」
服部セイコー製
常時眠っているピエロのプレン君が、正時のチューブラーカリヨンの音と共に起床し、プレン君の指揮に合わせて、背後から奏者、手前からは数々のおとぎ話に登場する人物が踊り出てくるという仕掛けです。
時々、プレン君とお話が出来たりと、かなり大掛かりな仕掛け時計でした。
大仕掛けの時計は基本的に老朽化と共に、制御が上手くいかなくなり、晩年は故障がしやすいです。
この時計も例外ではなく、晩年は故障も出てきており、リニューアル工事と共に引退されました。
リニューアルオープンと共に登場したのが2代目からくり時計です。
2代目からくり時計「なでしこ楽団」
服部セイコー製
花があしらわれた針が正時を指すと、周囲の照明が暗くなります。
同時に背面に組み込まれたプロジェクターから映像が投影され、花が開花、そして下部の窓が開き、楽隊が演奏を始めるといったもので。こちらも大掛かりな仕掛けを持っております。
さらに、センサーと連動して、演奏外の時間帯ではランダムで数種類のプロジェクター演出が見られるおまけもございました。
噂を耳にした程度の情報ですが、晩年は片方のスピーカーが故障し、おまけ演出も廃止されていたようです。
そしてこちらも、リニューアルと共に引退
その後、3代目へ引き継がれました。
3代目からくり時計「森のなでしこ楽団」
服部セイコー製
タイトルの通り森をイメージしたからくり時計で、メインとなる造形は2代目からの引継ぎ。しかし、前作の開花機能がオミットされた分、今作は人形が増えている。
最前面には自転車のホイールなどで見かける反射板とその直線状にセンサーのような機器が見うけられます。
私の勝手な予想ですが、子供などが入って思わぬ事故にならぬよう、強制終了がされるなどの機能があるのではないかと考察しております。
というのも、宮崎県宮交シティに存在したからくり時計で子供の落下が原因で故障したという噂を聞いたことがあり、このなでしこ楽団も比較的土台が低い為、万が一の対処として設置されているのではないかと思われます。
私は2代目も実際に見たことはあるのですが、オズのカリヨンを優先するために、おまけ演出だけ見て立ち去ったので、正時演出は初めて見ました。
人形の動作がとても細かく、よく見ると顔の部分も角度を変えていて非常に見ごたえのある時計だったと思いました。