【3分で読める年金101】~国民年金の基礎~
年金の基礎知識
老後は年金による収入がほとんどの人にとって重要でしょう。ですが、若い頃から年金のことについて既に考えている人は、あまり多くないのではないのでしょうか?
後になってから、「こんなはずじゃなかったのに。。。」と後悔しないためにも、今のうちから年金制度について知っておくことが重要です。
年金の大まかな種類
年金は大まかに、運営元によって以下の3つに分かれます。
①公的年金 国が管理。年金のなかでも最も基本的な種類。加入の有無を選ぶことが出来ない。
公的年金に含まれるもの
国民年金・・・・・ 全国民共通、強制加入。基礎年金のための年金。
厚生年金保険・・・・基礎年金を補う、企業に勤める人などのための年金。
共済年金・・・ 基礎年金を補う、公務員や学校職員などのための年金。
#平成27年の法改正により、共済年金と厚生年金が統合され、厚生年金に。
②企業年金 会社が生命保険会社、損保会社、信託会社などに運営を委託。企業年金がある会社と無い会社があるがある場合は、必ず加入する必要がある。
企業年金に含まれるもの
厚生年金基金・・・厚生労働大臣の認可により設立。全従業員が加入の対象。
確定給付企業年金・・・ 労使合意の年金規約に基づく。
自社年金・・・ 自社が管理、運用する年金システム
企業型確定拠出年金・・・企業や加入者があらかじめ定められた方式で拠出し、運用は加入者の自己責任で行われる。日本版401kとも呼ばれる。
③個人年金 公的年金と、企業年金だけでは老後の資金繰りが不安な人などが、自らの選択により私的に加入する年金。生命保険会社や、損保会社などが営利目的などで行っている。
国民年金
そんな数ある年金の中から、公的年金で最も基本的かつ、日本国民全員に関わる国民年金について説明したいと思います。国民年金は、公的年金に属し、20歳になると強制的に加入しなければいけません。厚生年金保険、共済年金は、あくまで公的年金システムを構成する2階の部分なので、それらに加入している人も全て、システムの1階部分である国民年金にも加入しているのです。
国民年金の3種類の加入者
・第一号被保険者・・・自営業者、学生、フリーター、家事手伝い、農林業従事者、士業従事者、医師など
・第二号被保険者・・・サラリーマン、OL、公務員など
・第三号被保険者・・・ サラリーマンなどの被扶養配偶者(主婦など)
保険者の種別が変わったら直ぐに変更届
例えば、退職などにより、第二号被保険者から第一号被保険者に変わるなどの場合、直ぐに変更届を出す必要があります。再就職するまで一日でも間がある場合は必ず変更届を出さなければなりません。変更があるにも関わらず、届け出をしなかった場合、受給額が減ってしまったり
「国民年金をもらって生活しています」は間違い。。。?
国民年金に加入することによって支給される年金の呼称は、国民年金ではなく、基礎年金です。
・加入する年金⇒国民年金
・国民年金に加入することによって支給されるもの⇒基礎年金
給与明細などに、厚生年金の控除分しか載っていないため、自分が国民年金に加入していることを知らない人もいますが、国民年金は20歳以上全員加入が義務付けられています。
そして、20歳から60歳までの40年間払い続けなければ、老齢基礎年金を満額受け取ることは残念ながらできません。
事情により払えない人はどうすればいいの?
生活保護を受けている人、障害年金受給者、失業者、DV被害者などは規定により、保険料の納付を一定期間免除されることがあります。
学生の納付特例制度
学生本人の所得が118万円以下の場合、申請し、承認を受けることで保険料の納付の猶予を受けることが出来ます。各猶予月から10年以内に追納することによって、猶予期間を納付機関扱いに変更することが可能です。出世払いが可能なのです。その代わり、手続きは毎年する必要があります。
もらえる老齢基礎年金が、このままだと少なくなってしまう人は?
保険料納付の遅滞や、その他の理由により、「このままでは基礎年金が全然もらえないよ。。。」という人は、一定の基準を満たせば任意加入することが出来ます。勉強のために、海外に在住の人などはこれに含まれますが、日本本社から、海外支店に駐在している人などは、すでに第二号被保険者であることがほとんどなので、任意加入の必要ありません。
図解わかる年金
こちらの記事を書くにあたり、参考にした1冊です。大事だとは知っていながらも、難しく避けてきた年金のしくみや制度について、図解で誰にでもわかりやすく解説してくれます。これ1冊あれば年金のしくみから手続きまで、すっきり分かる必帯の1冊です。
まとめ
「学生の時、猶予期間をもらった年金の分は今後どうなるの?」
「国民年金、厚生年金、企業年金、いろいろあるけど実際どう違うの?」
というような疑問を抱え、年金制度について全く知らないことについて危機感を覚え、上記の『図解 わかる年金』を購入し、年金の勉強をするに至りました。
この記事では、まだ最も基本的な国民年金についてしか触れていませんが、この記事を年金について知るきっかけにし、さらに詳しく勉強しようと思っていただければ、幸いです!老後に損しないように、一緒に勉強がんばりましょう!😂
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!