【学び60冊目】あしたの履歴書
何によって憶えられたいか
ドラッカーが「非営利組織の経営」でこんな言葉を書きました。
「私が13歳の時、宗教の先生が、『何によって憶えられたいんだ』と聞いた。誰も答えられなかった。すると、『答えられると思って聞いたわけではない。でも50になっても答えられなけば、人生を無駄に過ごしたことになるよ』といった。」
「何によって憶えられたいか。」
自分のこの人生のミッションは何なのかという質問に等しいです。
ミッションは、計画よりもさらに上位に位置する崇高なものです。
成功者達は、もちろん計画家であることが多いです。
ですが、彼らを動かしたのは、計画ではありません。ミッションです。
スティーブジョブズも、かの有名なcotting the dotsのスピーチで、「自ら点と点を繋げにいったわけではない。振り返ってみた時に、結果として点と点とがつながっていたのだ。」ということを言っています。
計画はもちろん彼にもあったでしょう。ですが、計画だけで人は動かないものです。
ドラッカーは「運が良い人は、若いころにその問いかけを受け、自らその問いかけを続けていくことだろう」といっています。
「数年後にこの会社を辞めて、この会社に入り、その後独立し〜」など、具体的なキャリアプランを細かく作っていき、それを基に人生を設計するのもありだと思います。ですが、そのプランの裏付けとなるべきものが何なのかの問いかけを自分にしない限り、いくら良い給料を得て、裕福な暮らしができるようになったとしても、いずれは空虚な思いを感じてしまうと思います。
ミッションは何なのか、自分に絶えず問いかけ続けることが重要です。ミッションは、計画とは違います。業績や、財力が出てくるようでしたら、それはミッションではありません。
キャリア設計に必死になっている人も多いと思います。ですが、明日死ぬとして、自分が何かやり残したことはないか?という質問を絶えずと自分に問いかけ続けていれば、dotは自然とあとから繋がってくるものです。
「何で憶えられたいか?」
絶えず、自らに問いかけ続けていきましょう。