【学び76冊目】 コトラーのマーケティング 4.0
マーケティング1.0(製品中心主義)
70年代までのマーケティング方式です。モノを作るだけで、簡単に売れる、営業をすればするぶんだけ売れる時代であったため、この時代では、製品にフォーカスすることがマーケティングの意味でした。
マーケティング2.0 (顧客主義)
顧客の視点に立って、サービスを展開する重要性が少しずつ高まってきます。80年代以降、日米の貿易摩擦が激しくなり、安くて高品質の日本製品の評判は、その事実だけではこれ以上続かなくなりました。製品中心主義を手放し始めるのがこの時代です。
マーケティング3.0
社会への価値提供がマーケティングの中心になります。環境問題が深刻になり、話題になり始めた90年代のマーケティングです。
マーケティング4.0
IT,スマートファン、SNSの登場は、マーケティングにかなり大きな影響を与えたのは間違いない事実です。様々なものが便利になりました。この時代の人々は、何を求めているのでしょうか?更なる便利さを追求しているのでしょうか?実は、「人間味」なのです。更なるオートメーションにより、今の便利さがアップグレードされることを望むどころか、それらの登場により、人々は不安感を感じるようになりました。コミュニケーションがどんどん不足しているためです。SNSやスマートフォンの登場は、ニューノーマルとして、企業も受け入れなければいけません。人間味の重要性が増したからといって、SNSが無くなる時代がマーケティング5.0になれば来るわけではありません。それらを受け入れたなかで、その中でいかに人間味を出すことができるか、マーケティング4.0の争点になります。
・認識
・印象
・調査
・購買
・推奨
上の、カスタマージャーニーの全体がマーケティング4.0の対象になります。特に最後の推奨(顧客の紹介で、顧客が広がる。)は、SNS、メディアの発達が登場し、爆発的に広がるようになりました。
それらの登場を受けいれ、共存していくことは、企業にとって最低限要求されることですが、メディアの技術力だけでは、5.0では生きていけません。人間味の重要性がどんどん高まる中、ヒューマンスキルという、今までマーケティングと無縁と思われていたスキルを、組織みんなでつけていかなければいけない時代がついに来ているのだと思います。