特許情報活用手法を検討する際に参考になった書籍の紹介

どのように特許情報を分析すれば、事業に活用できるのか?どのように事業ぶや研究開発部門に特許情報を伝えれば、相手は活用してくれるのか?日々の業務をこなしながら、あれでもないこれでもないと改良しながら、少しずつ自分なりの答えを出していきました。その中で、参考にした書籍を一通り紹介したいと思います。

1.ビジネススクールで身につける仮説思考と分析力

仮説思考とは何か?から説明して、仮説を裏付けるための分析の考え方を説明しています。やみくもに全部を調べていては時間がいくらあっても足りません。「ひょっとしたら、これが原因なんじゃないか?」と仮説を立て、「これが原因なら、こうなるはず」と仮説が正しいかを裏付けていくほうが、スピーディーに物事を解決できる、、という考え方は読んでいて斬新でした。

2.仮説思考

もし、ある課題があって、時間の制約がまったくないなら、手あたり次第に情報を集めて、それから課題の答えを探しにいくアプローチをとるのが確実です。しかし、時間の制約がある中ではそういうわけにはいきません。だったら、手元にある情報をもとにして、仮の情報をうまくつなぎ合わせながら最初にストーリーを作ってしまって、そのストーリーがあっているかどうかを検証していけばよい、、というのが仮説思考です。とても参考になりました。

3.イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質

これは何のための仕事なのか?なぜ重要なのか?こんなことを上司から質問されるとビクッとしますよね。。でも、とても重要なことです。この本では、単純に問題を効率よく解く方法ではなく、問題自体を見極めることに主眼が置かれています。今、どの問題(イシュー)に答えを出すべきか?それを見極めることがどうして大事なのか?に気づかされた1冊です。

4.意思決定のための「分析の技術」

正しく分析していく技術が分かりやすくまとめられています。特に分析の4つの基本「大きさを考える」「分けて考える」「比較して考える」「時系列を考える」のそれぞれを、事例で説明している点が分かりやすいです。ちなみに特許情報の分析手法も、上記の4つを柱としており、とても参考になりました。

5.ロジカル・シンキング

相手に何かを伝える際、自分が伝えたいことではなく、相手に答えるべき課題は?何を言えば答えになるのか?に気づかせてくれた1冊です。そのために、厳密に自分の主張を分解して、論理を構築しながら答えの質を高めていく手法に感動しました。

これらの書籍を読みながら、どのような課題に答えるために特許情報を分析していくのか、特許情報をどのような観点で分析すれば仮説を裏付けるデータになるのか?これらのデータから、どのような仮説を導けるか?など、次のステップにつながる課題が山のように出てきて、一気に検討が進みました。

次からは、具体的事例でもって、特許分析の方法を説明していきます。

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