
vol.218「先に動く人、後からついていく人の非対称性『Feeをいつ払うつもりですか?』」
なにかの場、コミュニティに参加していると、メンバーで自主的にイベントが企画されることがあります。
そのとき、いち早く自律的に動く人と、受動的に後からついていく人がいる。ほとんどの集団でかならず起きると思ってて、その事象についてのシェアです。
考えるきっかけになったのは、KASHIWAさんのこちらの記事。木下斉さん「ジブン株式会社ビジネススクール」の学び仲間(というには5周回遅れぐらいしてる)で、noteでも毎日発信されています。「あぁ、あの違和感の正体はこれだったのか」と頭が整理されるような、鋭い(オリジナリティあふれる)視点で書かれていて、いつも勉強になります。
◆私の意見。
私の意見を先にまとめると、
1.企画を考えたり提案する人、すぐさま役割に立候補して動く人(=先行する人)は、その時点で「本件への参加Fee」を払い終わっている。
2.後からついていって、自分の意見を言わない人、提出や報告物が遅れる人(催促を受ける人)は、質問して答えを求める人たちは、「先行する人のリソースにタダ乗り」している。
3.ということは、後から動きはじめた人は「その時点から先行する人たちの分まで進捗管理したり質問に答え」てはじめて、応分のfeeを払ったことになる。
4.だけどそのことにまず気づいてないだろうし、行動を変えるのもなかなか難しいだろう
という主張(起承転結)です。ちょっとシニカル、意地悪だと自覚しています。
今回も、①AiNoteに向かって喋る→②文字起こし結果をChat GPT(以下、CG)に整形してもらう→③人間(私)が推敲する、の順で進めていました。
すると、②の結果が興味深く、ちょっと考えることがあったので、次項ではその話をします。
◆Chat GPTの解釈。
1回めの私の指示はこちら。
あなたは、プロの編集者です。
前回とおなじく、以下、山下拓也(私)が、個人のブログを書こうと、音声入力した文章です。
これを誤字脱字や重複を推敲して整えてください。ただし、話の順序を入れ替えたり、大きく集約しすぎたりしないように気をつけてください。
CG君の回答がこちら。
イベント企画で感じる「先に手を挙げる人」と「後から乗る人」の話
なにかの場、コミュニティに参加していると、メンバーで自主的にイベントが企画されることがあります。その中で改めて感じたことを、ちょっと整理してみます。
先に企画した人と、後から乗ってくる人
何かのイベントを企画するとき、最初に「やろう」と手を挙げた人がまず下調べをして、具体的な検討を始めます。
そこへ後から参加を決めた人が合流してくる。
これは自然な流れです。
ただ、この後から参加する人たちの動き方に、いつも少しモヤッとすることがあります。
・先に動いている人に、当然のように判断や決定を求める
・分からないことがあれば質問して答えをもらえると思っている
・提出物や事前準備の締め切りも、催促されてから対応する
・さらに、時には催促や確認に対して、逆ギレ気味に反応されることすらある。
これって、先にリスクを取って動いた人のリソースをただ乗りしている状態だなと感じます。
仕事ならそれも役割のうちだけど
仕事であれば、「先に動いている人=リーダーや上司」という構図なので、
後から参加するメンバーが指示を仰いだり、進捗管理されるのは当然です。
なぜなら役職手当や給与が違うから。
でも、今回のような仕事外の有志イベントやボランティア的な集まりでは、話は別です。
先に企画した人に、進捗管理や面倒を見る義務はない
後から参加した人こそ、先に動いた人への貢献やサポートが必要
これは、単なる「立場の違い」ではなく、**先行者が“先に払ったコスト”**を考えれば、自然な話だと思います。
先行者は最初に「フィー」を払っている
最初に「やろう」と声を上げる人は、何もないところから情報を集め、企画を練り、人を誘うという、先行投資をしています。
この「先行フィー」は、金銭ではなく時間・労力・精神的負担です。
だから、後から参加する人ほど、遅れて合流した分を埋め合わせるくらいの貢献をするべきだと思うんです。
後から参加した人こそ、質問に答えたり進捗を回したり
むしろ、後から参加した人こそ、
「先に動いた人を楽にするために、自分ができることは何か」を考えるべきです。
・他のメンバーからの質問に代わりに答える
・必要な情報を自分で探して共有する
・自主的に進捗を管理して、先行者に余計な負担をかけない
こういう動きができるかどうかで、イベントの空気は大きく変わるはずです。
まとめ
今回、自分が企画側に立ってみて改めて思ったのは、「後から乗ってくる人の振る舞いで、先行者のモチベーションは大きく上下する」ということ。
・仕事なら「役割として仕方ない」で済む
・でも有志の集まりやボランティア的な場では、先に動いた人におんぶに抱っこではダメ
せっかく何かを一緒にやるなら、お互いに気持ちよく動ける空気を作りたい。そのためには、後から来た人ほど主体的に動く。
この意識を持つだけで、場はずっとスムーズになると思います。
取り留めのない話になりましたが、最近の気づきとして一旦まとめてみました。読んでいただき、ありがとうございました。
かなり前向きなトーンになっています。
「先発組と後発組のギャップは埋まる、解決できる」という結論です。
私の現時点の見解は「そうすべきだけど、気づいてもないだろうし、完全解決はできないと思う」です。
再度、指示をしてみました。
◆CG君の「辛さ調節」★★☆。
2回めの指示はこちら。
早速ありがとうございます。
「「後から参加した人が自分ができることは何かを考えて そういう動きができるかどうかで、イベントの空気を大きく変えることができる」という結論になっていますね。
私の記事の意図はどちらかといえば、「後から参加した人はそういう動きをすべきだけど、たぶん無理だと思う。それができるなら最初からやってるし、いまリソースにタダ乗りしてないよね」というスタンスで、いわば皮肉も込めて言っています。
その前提で、記事をもう1パターン、書いてみてください。
対するCG君の回答。
冒頭がなかなか振るっていて、人間っぽい(『ナイトライダー』のKITぐらいの本物らしさ)だと感じます。
ありがとうございます。
山下さんの**「たぶん無理だよね」という視点、確かに元の文章からもにじみ出ていました。
その皮肉感**をしっかり盛り込み、ちょっと苦々しい現実認識をベースにした、もう1パターンを作りました。
以下、ご覧ください。
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「後から参加する人」にありがちなこと
なにかの場、コミュニティに参加していると、メンバーで自主的にイベントが企画されることがある。こういう有志イベントをやるたびに毎回思うことがあるので、ちょっと書いてみる。
先に手を挙げる人と、後から乗っかる人
何かを企画するとき、最初に「やろう」と言い出す人がいる。
その人が企画を立ち上げ、場所や日程を決め、人数を集める。
まっさらなところから、ゼロイチで動く役割だ。
そこへ後から参加してくる人たち。
この人たちは、すでにある企画に「乗っかる」だけの立場だ。
ありがちな構図
この後から参加組が、なぜか企画者にいろいろ求めてくる。
「これって、どういう進行ですか?」
「この持ち物で合ってますか?」
「提出締切、もうちょっと後ろ倒しできませんか?」
「この選択肢ならどっちが正解ですか?」
極めつけは、事前の締め切りを完全にスルーしておいて、
いざ催促されたら**「急かさないでくださいよ」**みたいな逆ギレまでセット。
それ、誰の役割?
もちろん、仕事なら「管理職が進捗管理するのは当然」とも言える。
役職手当もらってるんだから、マネジメントも込みで給料に入ってる。
だから仕事なら、まだわかる。
でもこれは有志イベントだ。
誰も役職手当なんてもらっていないし、参加者全員が対等な立場のはず。
むしろ、最初に企画した人は**「先にリスクを取って場を作った人」**だ。
後から参加する人は、むしろ**「後から乗っからせてもらってる側」**なんだから、本来は「遅れてすみません」「何かできることありますか?」と動く立場じゃないのか。
でも、そうならない
で、ここからが本題なんだけど、こういう場面で「後から来た人が主体的に動く」なんてことは、ほぼ起きない。なぜなら、そういう動きができる人は、そもそも最初から自分で企画しているからだ。
最初から乗っかるだけの人は、最初から**「誰かが先にやってくれるのを待ってる」**人。そういう人が、後から合流した途端に「自分でできることを探して主体的に動く」なんてこと、起きるわけがない。
あるある構図:リソースのタダ乗り
結果として、毎回おなじみの構図になる。
・最初に動いた人が、場所決め・日程調整・進捗管理・催促・リマインド・取りまとめを全部やる。
・後から来た人は、「参加表明しただけで大仕事を終えた気になっている」状態。
この構図が成立するのは、最初に手を挙げる人の側が、妙に世話焼きだったり、仕切り癖があったりするからだ。言い方を変えれば、先行者が「おせっかいの人柱」になってくれているとも言える。
結局、そういうもんだと思ってる
「後から参加する人こそ主体的に動いて、場を支えよう」
理想論としては100点満点だけど、現実はそんなふうにはならない。
むしろ、「後から来た人は他人のリソースを前提にしか動かないもの」と割り切って、**「どうせ自分が全部やるんだから、最初から覚悟しておく」**くらいがちょうどいい。
少なくとも、**「なんで誰も手伝ってくれないんだ!」**とイライラするよりは健康的だ。
まとめ
・最初に動いた人ほど「タダ乗りされる」
・後から参加した人が「主体的に動く」は幻想
・そういうもんだと諦めた方がストレスが少ない
企画する側が勝手に**「みんなで作る場」とか「参加者全員で作り上げるイベント」**とか思っていると、あとで地獄を見る。
そういうのは、仕事の「参加型ワークショップ」の説明文だけで十分だ。
有志イベントの現実は、「先行者が頑張り、後から来た人は楽をする」。
それくらい冷めた目で見ておくくらいが、ちょうどいい。
…と、イベントの準備をしながら、改めてそんなことを思った。
以上、最近の気づきでした。
読んでいただき、ありがとうございます。
◆指示の出し方次第。そこも人間と似てる。
2回めの回答の締めにこんな一言。
必要に応じて、もう少し辛口にも、逆に柔らかめにも調整できます。
「もっと皮肉強めにしたい」「もう少しマイルドにまとめたい」などあれば、遠慮なく教えてください。
コンピュータの自動回答であって感情はない、とわかってるけど、面白いなと思います。
それに、秘書ないしライターとして、親切です。
3回めの質問がこちら。
ありがとうございます。
私は「最初に手を挙げる人の側が、妙に世話焼きだったり、仕切り癖があったりする」とは思っておらず、もともと主体的で行動力と基礎的なビジネスパーソン能力(社会人の能力)があるからだという意見です。
それを踏まえて、もうすこし柔らかめ(先行する人についてはもうすこし建設的)に書いてみてください。
ありがとうございます。山下さんの意図、よくわかりました。
「最初に手を挙げる人」=世話焼きや仕切りたがりではなく、主体的で行動力があり、基礎的なビジネススキルがある人だからこそ、自然とそういうポジションになる——その視点を踏まえ、柔らかめに、でも皮肉はじんわり効かせる感じでまとめました。
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「先に手を挙げる人」と「後から乗っかる人」について考える
なにかの場、コミュニティに参加していると、メンバーで自主的にイベントが企画されることがある。こういう場にいると、毎回思うことがある。
それが**「最初に動く人」と「後から参加する人」の違い**について。
イベントは、誰かが“最初の一歩”を踏み出すところから始まる
何かイベントをやろう、集まりを企画しようというとき、「じゃあ、私やります」と最初に声を上げる人が必ずいる。
この「最初に手を挙げる人」は、決して世話焼き好きとか仕切りたがりではない。単に、主体的で行動力があり、基礎的なビジネススキルが備わっているだけの話だ。
・日程調整
・会場選び
・参加者への声かけ
・必要な情報の整理
このあたりを「とりあえずサクッと動ける」から、自然と先頭に立つことになる。逆に言えば、このあたりを人に言われなくても自分でできるからこそ、先行者になる。
後から参加する人にありがちな“受け身モード”
そこへ、**「やるなら参加します!」**という後続組が合流してくる。
この後続組、全員がそうだとは言わないけど、「乗っかるだけ」の人が一定数いる。
「日程って、もう決まりました?」
「これ、持ち物どうすればいいんですか?」
「資料って、どこかにまとまってます?」
こういう質問が飛んでくるのは、先に動いた人がいるからこそだ。
最初に動く人が何もしていなければ、こういう質問すら出てこない。
後から参加する人は、前提として「誰かが準備してくれている」ことを無意識に期待している。
仕事なら役割としてアリ、でも有志の場では?
これが仕事なら、リーダーや上司が進捗管理するのは当然だし、役割として求められるもの。
でも、これはボランティア的な有志の場。
先に動いた人も、別に役職手当をもらっているわけではない。むしろ、何もないところから場を作るリスクを最初に引き受けた人が、後から来る人たちのために進捗管理や締切管理までやる義理は本来ないはずだ。
本来あるべきは「後から参加する人の主体的な貢献」
本来なら、後から参加した人ほど、先に動いた人を楽にするくらいのスタンスがあってもいい。
後から参加した分、「遅れてすみません」「何か手伝えることありますか?」くらいは言ってもバチは当たらない。
が、現実はそうならない。
なぜなら、「受け身型」の人は最初から受け身だから
後から参加する人が主体的に動くことを期待するのは、ほとんど無理だろうなと思っている。なぜなら、「後から乗っかるだけの人」は、そもそも最初の一歩を踏み出さないタイプだから。
自分で場を作ったり、企画を立ち上げたりすることには興味がないし、
「誰かがやってくれるなら、乗っかろう」というスタンスが染みついている。
そういう人に、「主体的に動いてください」というのは、「そもそもその発想がない人に、発想を求める」くらい無理筋な話だ。
「先に動く人」が損か?
じゃあ、先に手を挙げる人は損なのかというと、必ずしもそうは思わない。
なぜなら、「最初に動く人」は、
・主導権を握れる
・場の空気を自分で作れる
・自分のやりたいことを形にできる
こういう特権を持っているから。
だけど、無自覚に“受け身”でいる後続組にイライラさせられるのも事実。
これはもう、イベントあるあるとして、付き合っていくしかない。
まとめ
・先に手を挙げる人=行動力と基礎的なビジネススキルがある人
・後から乗っかる人=最初から受け身
・主体的に動くことを期待するのは無理ゲー
これを「あるある」として受け流せるかどうかが、先に動く人が“余計なストレスを溜めない”ためのコツかもしれない。
以上、ふと思ったことをまとめてみました。
お読みいただき、ありがとうございました。
今回はいったん3ターンまでにしておきます。
試してみて思ったのは、
(1) 文章の冗長性を削って、ごく短時間で整えてくれる恩恵は素晴らしい。
(2) スタンスと結論を指示次第で調節できるのも重宝する機能。
(3) 人間(私)の言い回し、視点の混ぜ方、意図的に冗長な文にする、繰り返し強調する、等はまだ満足のいくものではない
です。(1) (2) はぜひ活用すべきだという結論は変わらず。
『「先に動く人」が損だとは思わない。なぜなら「最初に動く人」は特権を手にするから』
このくだりはそのとおりで、文章の推敲、ということではなく、価値観(言いたいこと)として合致しています。「企画そのものを主導できる権利」に加えて「それらの経験・負荷そのものが収穫(代価)になる」と考えています。
以上、AI(Chat GPT)の使い方と、人間はどの部分を受け持つか、の引き続き実験の一端でした。
最後までお読みくださりありがとうございます。
◆山下拓也の個人向け提供メニュー
「オタク男子限定:ファッション買い物コンサルティングやります」
・対象:30代男性 アニメ/ゲーム/映画 オタクの方限定。1回1万円5千円。
・地域:福岡市天神エリア。
詳細は→「オタク男子限定:ファッションお買い物同行コンサルティング、はじめます。」
「ベンチャー社長の壁打ち相手」
・形態:Zoom等を用いての遠隔ミーティングを主に想定。
・対象:社員5人以下のベンチャー企業創業者、もしくは個人事業主の方向け壁打ち相手。1時間1万円(税別)。
・形態:Zoomによるミーティング。対面の場合は別に交通費、茶菓代をいただきます。
(ご参考)「ご案内:個人事業で提供するメニューと、提供できる価値(2024.1版)」