【リサイクル】人生の達人!91歳の金言#2
先日、カメラの出張買取のご依頼を受けて伺った際に知り合った方の話。
この方は今年92歳になる年で実年齢よりも随分と若く見える。
この方の趣味はカメラとお酒。カメラは全部で30台ほどのコレクションがありその一部を買取してほしいとのことで呼ばれた形だ。
話を聴くと写真クラブに長年所属していて風景写真を中心に撮影を楽しんでいたようで、写真展に入賞したこともある腕前。
持っている機種もキャノン・ニコンを始め、ゼンザブロニカのETR S AE-Ⅱの中判カメラなど通好みのラインナップで楽しい査定の時間に。
査定を終えると一杯やろうということになり、ご自宅の敷地内にあるログハウス調の小屋で談笑することに。
何でも11時頃からこの小屋で飲み始めるのが習慣のようで週に数回友人達が集まってきて酒盛りするという。
お客様は地酒を熱燗で、自分は柿ピーとうるめをつまみにノンアルコールをやっているとお客様が突然、
「お兄ちゃん、あまり儲かっちゃいかんで。」
一瞬、先程のお見積りの買取金額のことを言われたかと思いドキッとした。
こちらとしては保管状態もよく買取金額も加点方式で上乗せしたはずだが。。
「お金は墓場まで持っていけないで。」
続け様にそう言われた。
要するに、お金をただ貯金するだけではなく生き金として使うことで、長いようで短い人生を楽しく生きて行くべきということを伝えてくれたのだ。
この方はまさにこの考えを体現していて、
・趣味のカメラへの時間とお金の投資。
・60歳になってから7年かけて小屋を1から作る。
・80代後半からスポーツ吹き矢を始める。
・毎日の晩酌を楽しむ。
と、自分のやりたいことに時間とお金を使って90歳を過ぎた今でも毎日を楽しく暮らしている。
資本主義の世の中においてお金は絶対的なものであり、生活していく上でなくてはならないものである。
不確実な時代を生きる今、10年後20年後を見据えて資産形成をしていくことは必要だ。
ただ、身体も頭も心も一番若いのが今この瞬間である。
若い頃に使うお金と年を重ねてから使うお金は同じ金額でもその価値は違う。
お金を使うタイミングも重要かと思う。
自分自身にとって有意義なことにお金を使うことは人生を豊かにできることを改めてこのお客様から学ばせてもらった。