瞬発的な経営vs細く長く続ける経営
こんにちは。
今日は瞬発的な経営と細く長く続ける経営について。
私事ですが、リサイクルの仕事を始めてから4月で10年目、個人事業主として独立してから来年の6月で4年目を迎えます。
そのうち5年間は会社の社員として働きました。
私が新卒で入社した会社は、所謂「細く長く続ける経営」を実践していました。
会社に携わるお客様、働くスタッフとその家族、そして取引先の業者の方々が笑顔になるような経営方針を掲げて進み続けています。
その会社はコロナ禍の現在においても13期連続増収増益と毎年コツコツと右肩上がりに成長し続けています。
私自身、この会社で学んだ5年間が今のベースになっているので、細く長く続ける経営を目標に事業を行っています。
以前、「リサイクル業界は儲かるのか?」という記事を書いて儲からないと書きましたが、実際には簡単に儲ける方法もあります。
それは「安く買取をして高く売る」ことです。
中古の相場が10万円の品物があるとします。
その商品を5万円、1000円で買取した時の会社・売却者・その商品の購入者の満足度は以下のようになります。
A.5万円で買取
①会社◯
利益が残る。
②売却者◯
思ったより高く買取してもらえた。
③購入者◯
良い商品を手に入れられた。
B.1000円で買取
①会社◎
安く買えたから利益を最大化できる。
②売却者×
後で調べたら安く買取された。後悔。
③購入者◯
良い商品を手に入れられた。
利益重視の考えだとAよりBの方がよく見えますが、残念ながらこの会社は細く長く経営を続けることは難しいでしょう。
Bのお客様はおそらくこの会社のリピーターにもなりませんしファンにもなりません。
一方でAは、会社・売却者・購入者の三方よしとなっています。
Bに比べて利益は少ないけどお客様の満足度が高いのはこちらの方で、今後末永いお付き合いをする可能性もあります。
自分で事業を始めるとよくわかりますが、お客様・取引先の業者さんとの関係作りは非常に大事です。
瞬間的に儲けを出すのは誰にでもできますが、継続的に事業を回していくことは誰しもが簡単にできるものではありません。
時流を読み、時代に合わせて仕事の仕方も変化させつつ細く長く続ける経営を目指し、自分に携わる方々の笑顔をたくさん見られるように日々精進あるのみ。