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灯火

守るために助けてと言えない人

大切なものを抱えた嘘つきな人

街に鳴り響く心のない歌

みすぼらしい姿の紳士

必死な姿の淑女

何も語らない賑やかな街角を通り過ぎ

星空は冷たく
冷えた道は熱に覆われ

手の中の温もりを抱く冷たい世界の隅

大切な人
待っているのだろうか
向うのだろうか


独りの僕をよそ目に
無数の一人と、一つの二人



手元の灯火が冷たい街の隅を暖める