【ネタバレあり】SWEP9を観た当日の雑感(前編)
『スター・ウォーズエピソード9 スカイウォーカーの夜明け』を遅ればせながら鑑賞したので、ひとまずの感想を綴りたい。
面白いが、期待ハズレ
面白いが、期待はずれだった。まあ、つまらなくはない。タガー、ウェイファインダーなどのマクガフィンを追いかけながら、最終的には皇帝に迫る、というわかりやすい構成でもあった。
まず印象に残ったのがパルパティーンの意外な登場のしかたである。僕は、てっきり中盤辺りで「実はパルパティーンは生きていた。衝撃ですよね~みなさん」のような扱いで彼が登場するかと思っていたが、さすがに前情報でパルパティーン復活の情報が流れていることからして、それはなかったようだ。
そしてパルパティーンが復活するなら、クローン技術によってかシスの死を超越する技によってか――と公開前から取り沙汰されていたわけだが、その秘密をはっきり解明することはせず、「『LOST』に出てきた役者による推測」という形であいまいに済まされていたのも衝撃的だった。
プロセスではなくドラマを描くことをおそらく重視したのだろう。そもそもスター・ウォーズはそういう映画で、ドラマに至るまでのバックストーリーはかんたんな説明で済まされてしまうのであり、そのためにこそ毎回、あの字幕シーンがあるのだ。
(プリクエル三部作がいまいち不評だったのは、あの字幕で描かれるべきたぐいの政治的かけひきを長々とドラマにしてしまったことも関連しているのかもしれない)
C-3POの記憶は二度死ぬ
さて、胸が熱くなったりそれほどでもなかったりした旧シリーズへのオマージュ要素を列挙してみる
・第2デス・スターの玉座の間での戦い(パルパティーンの孫とダース・ヴェイダーの孫がふたたび対峙)
・チューバッカのメダル
このあたりは旧三部作からのファンへのサービス的要素の最たるものだろう。
・C-3POのメモリ消去
最終的には彼の記憶は戻るものの、彼は以前にも一度、メモリを消去されている。エピソード3のラストで、オーガナ議員らによってルーク・レイアの出生の秘密を守るために消去されているのである。そのときの記憶は彼には戻っていない。そのことを思い起こすと切なくなってくる。
語りたいことはまだあるが、長くなったのでそれは「中編」「後編」に書きます。