某職場教養系雑誌にありそうな話を捏造してみた

黒という色には、みなさんどのようなイメージを持つでしょうか?

一般には「闇」や「悪魔」など悪いものを思い浮かべる人が多いでしょうが、実は黒は古来、高貴な色としても扱われてきました。

高級ブランドの革製のバッグにも、黒色のものは多いですよね。

新卒で今の会社に入社したA子さんは、上司であるF課長から、たびたび服装や見た目に関して注意をもらってきました。
「髪はもうすこし短いほうがいいよ」
「女子社員はやはりハイヒールじゃなきゃね」

しぶしぶA子さんはそれに従おうと、休日、美容院とデパートに行き、髪を短く切り、ハイヒールを新調したのです。

月曜日。その服装で接客したA子さんに、取引先のT係長がこんなことを言いました。
「その髪型やハイヒール、とても似合ってるね。僕の好みだよ」
それから商談はとんとん拍子に進み、ついにA子さんは初めての大口契約を獲得することができたのです。
「はじめて自分の働きが認められた」と笑顔になったA子さんは、ハッと気付きました。それが、決して自分だけの力ではなかったことに。

そう、今回の商談が成功したのは、服装や髪型にまで気を配り、注意を与えてくれるF課長のおかげでもあったのです。

ブラックに思える上司でも、実は成功や喜びをもたらしてくれるのだと気づいたA子さんは、いっときの感情に惑わされず懸命に働くことの大切さを学んだのでした。

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