自転車にぶつかられて眼鏡が壊れても「良かった」と言う夫と、怒る私

0 |出来事

食後の散歩に行った夫が帰ってきた。
眼鏡のレンズが片方無い。

「自転車とぶつかった」らしい。

相手は高校生。
薄暗がりの中、スピードを出してきた自転車にぶつかり、ゴロゴロと受け身を取った。

眼鏡のレンズは取れ、肘を擦りむいた。
謝って来たので、名前も連絡先も聞かずに別れたとのこと。

1 |夫のきもち

「あーびっくりした!」

「俺も真っ黒な服着てたし、悪かったなぁ」

「眼鏡のレンズ、片方どっか行っちゃった」

「壊れかけてたし丁度良いや。新しいの買いに行こー♪」

「ぶつかられたのがTOMOじゃなくて、俺で良かったよ。頑丈だし、受け身取れるし!」

2 |私のきもち

夫の話を聞いて、私の中に出てきた気持ちは怒りだった。
頭の90%を怒りが占めたが、残りの10%で冷静に対応した。


「大丈夫だった?怪我してない?」


何があったのか話を聞いて、口は挟まなかった。

一晩時間を空けてから、自分の中に湧いた怒りの原因を考えてみた。
私は自分の感情の理由が分からないと、言葉にできないタイプだ。

突発的な怒りの感情はすぐ言葉にしないほうがいいと思っている。

まず、何に怒ったかと言うと、


「眼鏡高いんやぞ。何で連絡先を聞かんのや。何でこっちが壊れた眼鏡の修理代払わないかんのじゃ👹怪我だって、後から痛み出すこともある。病院代だってバカにできんったい👹」

このとおり、夫の身体の心配で怒っているのでは無い。お金のことで怒っているのだ。

私は損が大嫌いなのだった。



夫は「ぶつかったのがTOMOじゃなくて良かったよ」と言ってくれたけど、

ぶっちゃけ、
良い人だなぁ、なんて気持ちは毛頭なかった。

なぜ、損するのがこんなに嫌なのか。
(まあ、みんな損が嫌いだろうけど)

自分が同じような損をしてきたから、他の人にもそんな思いをして欲しく無いと思って……ん?


本当にそれだけだろうか。
もう一度考える。


実際、眼鏡を修理するお金が無いかといえば、そんなことはない。

相手に、どうしても弁償させたいかといえば、そんなこともない。

お金はある。相手に死ぬほど怒っているわけでも無い。

夫が【相手に連絡先さえ聞いていたなら】たぶん、そんなにイラッとしていなかったのだ。


普通に事故にあっているのに、なんか、軽く話す夫の態度が嫌だったのだ。しょうがないよねー、修理すれば良いだけで、気にしないしー、という空気にイラッとしたのだ。

『リスク管理をちゃんとしてくれ』と思っていた。
今知った(笑)
これ、私の価値観なのか。

イライラの理由が分かって良かった。


3 |事実は1つ。受け止め方は沢山

「自転車にぶつかった」という事実は1つ。

夫は「話のネタになった♪」となぜかご機嫌で、私は何故か無性にイラついていた。
(自分の価値観が分かったので、それは良かったが)



何があっても、考え方次第で「良かった」にも「最悪」にもなる。

全部【心】が決めているようだ。



夫よ、
悟っているのか、単にアホなのか。

まあ、ご機嫌に生きていけるに越したことはないが……。
私にはまだ修行が必要だ。

4 |夫に伝えたいこと

次の日

眼鏡を修理してきた夫に、「次、同じような事があったら、名前と連絡先は聞くんだよ!」と約束させた。


あんたが頑丈でポジティブなのは認めるが、これも大事な事だから。

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