人は 食べたものと、
読んだもので 出来ている。
粗末な食事で自分を雑に扱えば、
どこか雑な印象の人間になるし、
本を読む歓びを知らない人の会話は
どこか退屈だ。
人はからだの中に海を持っているというが、
言葉の海でもあるのだ。
その海に養分を与えてこないと、
女は三十三歳ごろから、きっちりとケジメを取らされる。
それは、肌の調子や交友関係、
そして、
自己満足度にはっきりと表れてくるのだ。
『ぼくもだよ。神楽坂の奇跡の木曜日』
平岡陽明
小説冒頭の言葉。一気に引き込まれました。
#好きな言葉 #読書録 #平岡陽明 #ぼくもだよ