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「未知なる生物界への扉!階段に現れる虫たちの謎解き」4 カミキリモドキ

あなたの住まいの階段を使って新たな冒険に出発しませんか?

私は健康のために階段を使っていますが、階段で目を凝らすと、ふと動く小さな虫がいることに気が付きます。そして昨日いた虫は何処かへ行き、別の虫が現れ、入れ替わっていくのです。

実はこの無機質な階段には驚くべき生命の多様性があります。

本記事では、私たちの日常生活に潜む小さな虫を探索し、階段に毎日現れる虫の正体に迫りたいと思います。

前回は外来生物のラミーカミキリムシでした。
今回はどんな虫に出会うのでしょうか。

いつもの階段は淡白な壁が続きますが、
またしても何やら特徴的な色の虫が見えました。

ん?意外と小さいぞ。

今日の来訪者はどなたでしょうか。
甲虫の仲間でまたもやカミキリムシか?

写真を見ながら検索していると、カミキリモドキと言う分類の昆虫に行き着きました。

見た感じ、アオカミキリモドキという昆虫によく似ている気がします。

似たような色のキクビカミキリモドキもいますが生息環境が山地であることから違う可能性が高いです。

ウィキペディア情報によると、

特徴
名前通りカミキリムシに似た触角が長い体長5-⒖mm程の小型の甲虫類だが、長めの触角以外にはカミキリムシとは全く似ておらず、大顎はあるもののカミキリムシほど顕著ではなく、体表もカミキリムシに比べて、甲虫とは思えないほど柔らかく、脚の先端近くの符節部分も、カミキリムシほど膨らんでおらず、容易に見分けが付く。
生態
春から夏にかけて見られ、灯火にも飛来する。動きも鈍い。成虫は土中や、腐朽した朽ち木などに産卵し、幼虫はそれを食べて成長し、やがてその中で蛹となり、成虫となる。
成虫になってからは花に集まり、その花粉などを食べる。

本種は人が近寄ってもあまり逃げる素振りを見せないが、それは本種の多くが体内にカンタリジンという性分を有した血液を持っている事であり、これを後脚の第一関節の近くから刺激を受けた場合に分泌し、人の肌に触れると、火傷に似た症状を引き起こし、痒みなども起こす毒を武器にしている為である。また手で叩いて圧死させても、体内の血そのものが毒物であるために同じ症状を起こさせる。
体色が派手な種類が多いのも、そうした毒を持つ警告色である。本グループは卵、幼虫、蛹、成虫と完全変態を行うが、どの形態であっても一生を通じて体内に毒を含んでいる。

種類
日本産のカミキリモドキの代表種は、以下の種となる。
アオカミキリモドキ Xanthochroa waterhousei最も知られる種で、日本全土に生息。薄緑色の前翅と、オレンジ色の頭部と胸部が特徴。灯火にも飛来し、知らない人が叩いた際に被害を受け、「ヤケドムシ」、「デンキムシ」などの悪名で、衛生害虫にされている。ツマグロカミキリモドキ Nacerdes melanura全身がオレンジ色の目立つ体色。同じように毒性分を体内に有している。関西地方では「兵隊虫」とも呼ばれ、子供達の度胸試しの遊び道具にもされていたことがあった。キクビカミキリモドキ Xanthochroa atricepsアオカミキリモドキに似ているが、更に細身で、頭部と複眼部分がやや黒く膨らんでいるように見える。北海道では優占種となっていて、被害の多いカミキリモドキとなっている。キイロカミキリモドキ  Xanthochroa hilleriツマグロカミキリモドキに似ているが、やや細身の種類。前3種と同じように有毒昆虫として警戒される。ハイイロカミキリモドキ Eobia cinereipennisキクビカミキリモドキの胸部をやや赤くし、ズングリした体型にしたような種で、海岸付近で多く発生するといわれる。この種も毒虫として嫌われている。モモブトカミキリモドキ Oedemeronia lucidicollis春先-初夏にのみ発生する5-8mmほどの緑がかった黒い体色の小型種で、花に集まる。オスは名前通り、後脚の第一節が性的発生として幅広くなるが、メスは太くならない。同じく体内に毒物を持つが、前種類群のような衛生害虫として問題視されることは殆どない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%89%E3%82%AD  ウィキペディアより引用

なになに、「カミキリムシに似て触覚が長い、体内にカンタリジンという毒性分を有した血液を持っている事であり、、人の肌に触れると、火傷に似た症状を引き起こし、痒みなども起こす毒を武器にしている」。

をもっているのか! 触らなくてよかった。

体に毒をもっている昆虫はたくさんいますが、一般的に相手には「危険だよ」と知らせるためカラフルな色合いが多い場合(警告色)があります。

ハチのような派手さはないものの確かにやや鮮やかな感じもします。

この毒である「カンタリジン」に興味がわき、さらに調べてみることにしました。

カンタリジン

カンタリジンは、エーテル・テルペノイドに分類される有機化合物の一種。カルボン酸無水物を含む構造を持つ。含有する昆虫の一つジョウカイボン科にちなみ命名された。
テルペノイドとは五炭素化合物であるイソプレンユニットを構成単位とする一群の天然物化合物の総称である。狭義にはテルペノイドはテルペン炭化水素の含酸素誘導体を指すのでテルペン炭化水素を含めてテルペン類とも称される。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%B3  ウィキペディアより引用

構造は以下のようになっています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%B3  ウィキペディアより引用

テルペノイド化合物というのは自然界において最大とも言われる構造多様性を有する天然物の一群 で、生物活性を持つ化合物が数多く含まれることから、薬学の観点からも非常に重要とされ ている化合物群の1つだそうです。

テルペノイドとは生物活性(生理活性)を持つ化合物が多い化合物群なのですね。

利用
カンタリジンを含むカンタリス(カンタリデス・カンサリス)は古くから難病を治すことに使われていた。皮膚外用によって水泡ができ(発泡薬)、炎症や神経痛の治療[2]、イボ取り[3][4]などに用いられている。また、内服によって尿失禁膀胱炎の治療などに用いられている。かつて日本薬局方にカンタリジンを主成分とするカンタリスが収載されていたが、現在は削除されている(極量:1回0.03g、1日0.1g、致死量1.5g)。薬事法施行規則では、カンタリジン及びその化合物が毒薬に、カンタリスとこれを含有する製剤及びカンタリジン又はその化合物を含有する製剤(一部例外あり)が劇薬に指定されている。また、ホメオパシーのレメディとしても内服が行われている。
かつては乾燥した虫の粉を暗殺用の毒薬媚薬としても用いた由。発毛剤としても使われていた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%B3  ウィキペディアより引用

大分話がそれてしまいましたが、こんな小さな昆虫が、自分を守るために体内に毒(使い方によっては薬にもなる)を保持して防御しているなんて大変驚きました。

アオカミキリモドキ 2023年6月10日撮影


今回は体内に毒を有するアオカミキリモドキでした。こんな身近に危険な昆虫が普通に出現するなんて、生物は面白いですね。

迂闊に触るのは危険なので、なるべく写真のみで留めておく必要がありそうですね。

次はどんな虫に出会うのでしょうか。
どんなふうにワクワクさせてくれるのか
次の来訪者に期待したいと思います。。

記事を最後まで読んでくださりありがとうございました。

カミキリムシに関する本はフリマサイトで↓

https://jp.mercari.com/search?keyword=%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%82%B7&category_id=5&afid=0971460591



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