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「未知なる生物界への扉!階段に現れる虫たちの謎解き」14 ”コフキコガネムシの仲間”
あなたの住まいの階段を使って新たな冒険に出発しませんか?
私は健康のために階段を使っていますが、階段で目を凝らすと、ふと動く小さな虫がいることに気が付きます。そして昨日いた虫は何処かへ行き、別の虫が現れ、入れ替わっていくのです。
実はこの無機質な階段には驚くべき生命の多様性があります。
本記事では、私たちの日常生活に潜む小さな虫を探索し、階段に毎日現れる虫の正体に迫りたいと思います。
前回出現した虫はナガメでした。
模様が上下逆にすると顔のように見え、特タマゴは茶碗蒸しの用な形で面白い特徴のある虫でした。
今回はどのような虫に出会うのか。
いつものように階段を下りていくと、茶褐色〜黄土色の大きな甲虫を発見しました。結構でかい。
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翅の表面が粉っぽく見えます。見た目からはこれはコガネムシの仲間でしょう。早速撮影した写真をグーグル先生を使って検索してみます。
写真の特徴から
コフキコガネ(Melolontha japonica)、サツマコフキコガネ(Melolontha satsumaensis satsumaensis)またはオオコフキコガネ(Melolontha frater frater)のいずれかが該当すると予想されました。学名からコフキコガネはjaponicaとなっていますので日本の代表選手になります。
属名のメロロンタって、なんか面白いネーミングですね。
コフキコガネの仲間には他にもシコクコフキコガネもいますが、撮影が九州ですし、生息地が異なっているので除外します。
これらのコガネムシはコフキコガネ亜科でMelolontha属(メロロンタ属)に属しています。
ここからは同定作業に移りますが3種類とも正直見た目そっくりですね。
共通の特徴として触覚が大きいのは雄のためこの個体は雄だと分かります。
その他の特徴としては以下のようにあります。
オオコフキコガネ:微毛が灰白色
コフキコガネ:微毛が黄色
サツマコフキコガネ:体色が黄褐色
微毛の色は光の加減で色が違って見えたりし、剝がれてしまうことが多く個体によって変異種もいるそうなので微毛のみで判断するのは難しそうです。
上で特徴を解説したサイトがあり、オオコフキに比較してコフキのほうがやや細身であり、色味では黄色みが強いのでコフキかサツマコフキであろうとは思いますが、この二種の区別が実際なかなか難しく特徴を決定付ける判断ができずどちらかは判別ができませんでした。
よってMelolontha属(メロロンタ属)の一種としてとどめておきたいと思います。
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コフキコガネの種類を同定したかったのですが分かりそうで分かりませんでした。詳しい方がいらっしゃればコメントいただけると嬉しいです。
次はどんな虫に出会うのでしょうか。
どんなふうにワクワクさせてくれるのか
次の来訪者に期待したいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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