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そうだ。雲の上に、行こう!

起業してから早10数年。

仕事をはじめ、遊びで海外に行くなど
遠くにいくことを飛行機で慣れてきた一方で、
一時期、飛行機に乗っていること自体、
怖い時期があった。

ちょうど脳の手術が終わった後かもしれない。
なぜなら「人間の生命」「死」を
初めて意識したときだ。

「飛行機は落ちるかもしれない」

そういう瞬間がくると、
出来るだけ地べたを這いつくばっても
遠回りしても、目的地に向かおうとする。

しかし乗らざるを得ないこともある。

そうなると、リスクはできるだけ避けたい。

座席の位置は、出来るだけ「翼の上」の
窓側を決めようとする自分がいる。

なによりまず揺れない。
翼が見えている。

圧倒的に怖さ半減。

そして「早く雲の上に行きたくなる」だ。

一定の高度を保つと、飛行機は、ほぼ落ちない。
安定的に飛行できる。

つまり、高高度で飛行できる飛行機は
安心なのである。

ただ、飛び立つ時、着陸する時、
低空、中空の高さの飛行機は圧倒的に怖い。
中途半端な高さほどリスクが多過ぎる。
揺れるわ、空港に降りないわ、
戻っちゃうわ、想定外が増える。

やはり時間がかかるが、
乗らなきゃ良かったと思う。

だから、雲の上にあがるまでは、
手に汗を握る瞬間だ。

雲の上に上がると、真っ青な青空しかない。

雲が大地に見えるように広がり、
その下に陸地、海がみえてくる。

上を目指すことは生きていて、
それぞれの人生で訪れる「山」である。

その山に覆いかぶさっている雲をよけ、
そのさらに上から大きく見据える瞬間が
「雲の上には、ある」のだ。

仕事も似ていて、中途半端な高さを
飛びまくるのはケガの元だ。

雲の上に行くためには「リスク」はつきものだ。もちろん辞めたければ辞めてもいい。

ただ、雲の上は、最高だ。

飛行機のように、人類の叡智のおかげで
ぼくらは日常でも到達できる最高地点である。

リスクは避けるものではなく、
こうした最上級の楽しさを演出するためのもの
かもしれないと、最近つとに思う。

その時、自分は何を選択するのか。
その「自分ごと」に出会いたくなる。

だから飛行機は乗る。
(回数はさておき。。)

「雲の上に行きたい」


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