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門前仲町「たにたや」さんと、季節のお弁当を考える。(その16 寒露)

前回は8月25日。それから9月、1ヶ月ほどお休みし、
本日10月8日(金)「たにたや」お弁当、久しぶりに復活いたしました。

すこしだけ、9月2週分の内容をおさらいいたします。

【白露:はくろ】:9月8日頃
秋が深まり、草花に朝露がつきはじめる頃という意味です。空は高くなり、秋雲がたなびくようになり、本格的な秋の到来です。また、実りの秋を前に台風が心配な時期でもあります。
【秋分:しゅうぶん】:9月23日頃
昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に日が短くなり、秋の夜長に向かいます。秋分の日は彼岸の中日で前後3日間を秋彼岸といい、先祖のお墓参りをする習慣があります。「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として国民の祝日になっています。

つまり、、1年の3/4がスタート、「秋」の到来です。
暦の上ではあっという間に秋となる一方でも、昼間は東京から以西は、
25℃を超え、まだまだ汗ばむ季節。

ただ、すっかり夕方から気温が下がり、すこし肌寒い季節になりました。

寒露とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のこと。 

秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。

この頃になると五穀の収穫もたけなわで、農家では繁忙を極めます。

露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなり、
燕などの夏鳥と雁などの冬鳥が交代される時期でもあります。

この頃は、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなります。

夜には月も美しく輝いて見えます。
先日も十五夜で素晴らしいお月様を見ることができました。

みなさんはどんな秋の、十五夜を過ごしましたか?

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秋の変わり目とともに、緊急事態宣言も解除

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さて、今回「寒露」のお弁当ラインナップ。

まず目を引いたのが、ミネラル豊富な緑黄色野菜である青梗菜
和名では「たいさい(体菜)」と呼ばれています。

原産地の中国では3000年も前から食べられていました。
そのため、多くの中華料理に使われています。

そこから「舞茸」「栗」「ごぼう」が目に付く。
いよいよ夏に植え込んだ根菜が取れる時期である(やや遅めか)。

そこから「秋鮭のムニエル」が現れた。

白味噌と茗荷のタルタルソースが、風味豊かな味わいが、
脂が乗った秋鮭にぴったり。

そして「菊としめじの酢の物」が、
秋の風物詩で、いよいよ秋の季節も到来した様子だ。

実は9月、たにたや谷田さんは、
ヨーロッパは、イタリアに向かっていた。

ミラノで実施された「ミラノサローネ2021」の開催に合わせ、
そこで展開された「照明器具」の新作ラインナップ、
新商品の情報収集だ。

谷田さんは、もともと照明メーカーのライティングディレクター。

その中でも特に「飲食店などの照明」に強く、
それが今の、ご自身のお店にも生かされており、
また谷田さんがディレクションをされたお店も、
照明を変更しただけで、売上が伸びた。
(正確には、「店内雰囲気が変わり、お客様の『居心地』をアップさせた)

谷田さんは、イタリアにいくことで照明器具、
そしてそこに関わるデザイナーと接して、
モチベーションがアップし、意気揚々と日本に戻ってきた。

この時期だからこそ、見ておくべきものがあり、
そこにアンテナを張りながら、
ときには、その海外視察自体を「取材」として、
記事を媒体に提供していたりと、頑張っており、
「好奇心」をアップさせながら、
次のステップに踏み込む準備を進めている。

だからこそ、前に進みながらも「(気概が)変わらない」
谷田さんが、お弁当によく現れたと感じていた。

1ヶ月(たまたま)休んだけど、きちんとお弁当を作り上げ
「今の自分」と「これからの自分」を冷静に見ているのだと。

ちょうどお弁当を食べながら、意見交換をした。
なるほど、「次のステップ」についても着々と準備を進めているようだ。

そういえば「寒露」の初侯、10月8日〜10月12日頃を、
「鴻雁来(こうがんきたる)」という。

ツバメと入れ違いに雁(かり)が北から渡ってくる頃です。
雁は日本で冬を過ごし、暖かい春になるとシベリアの方へ帰っていきます。毎年、初めに訪れる雁を「初雁(はつかり)」と呼ぶのですが、

イタリアで新たな価値観や動きを見た谷田さんが、
来春に向けて、日本に戻ってきた。

どんな春の幕開けになるのか。
いよいよ、24節気のお弁当も16回、残り8回。

佳境です。

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