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Classi!!お前もか~情報の多チャンネル化と危機管理のマインドセット~

僕は私立高校で教員をしています。結構楽しく教員生活をおくっています。

そんな楽しい教員生活でしたが、このコロナの影響を受けて学校が再開できません。正直、新しいクラスの生徒にすぐに会いたいです。

しょうがないのでオンライン授業の構築をしているのですが、本校の基幹アプリであるClassiが4月の頭からほとんど機能していません。

実際には動くのですが、動作が重かったり、メンテナンスを行ったりして使い勝手が悪く、保護者や生徒からクレームが入っている状態です。困りました。

Classiが順調に動けば問題は無いのですが、現状なかなか安定しません。そうなると、Classiに代わるシステムの構築を行う必要があります。

ただ、システムの構築を考えているのですが、自分のICTリテラシーが低いという絶望的な事実に気が付きました。でも、悲観していてもしょうがないので出来る範囲でいろいろやってみます。

最初にシステム構築をする上で、学校が生徒に提供できる価値を考えてみました。

休校の学校が生徒に提供できる価値

僕らが生徒に提供できる価値を考えると以下3点に集約出来る気がします。

①情報発信
②生徒のメンタルケア
③学力補助

休校なので我々が出来ることは限られています。ただ、この3項目に関して、生徒や保護者の満足度を上げていくというのが基本戦略になります。

今日は①の情報発信だけに絞って文章を書きます。

①情報発信について

情報発信ですが、実は学校組織において、情報の伝達経路は3種類に分類できる気がします。

ⅰ)学校全体    →  生徒(保護者)全体
ⅱ)授業担当者/担任  →   該当生徒
ⅲ)教員                → 教員

僕らはこの3つの情報系統の改善を考えなければいけません。

ⅰ)学校全体→生徒(保護者)全体

現状、我々の情報伝達手段はClassiと学校のHPの2チャンネルです。ただし、Classiは回線が不安定ですし、HPってあまり生徒も保護者も見に来ないんです。

そうすると情報が不足し、結果的に学校に対する不満度があがります。僕らが行うべきは情報伝達の多チャンネル化だと思いました。

そこで考えたのは学校公式SNSです。Twitter / Instagramは生徒に馴染みのあるアプリで当然サーバーも強力です。そしてLINEであれば生徒も保護者にも馴染みが強いアプリです。情報へのアクセスも容易になるはずです。

しかも今年度は学校の公式LINEを作るのが無料になっているようなので、これを利用してみると学校→生徒(保護者)全体の連絡は上手くいきそうです。

メールでのコミュニケーションも考えたのですが、パソコンからのメールを受信しない設定にしている生徒や保護者が多く、作業が煩雑になりそうなので、Twitter/Instagram/LINEの使用が良さそうですね。


ⅱ)授業担当者/担任  →   該当生徒

これに関してどのサービスを利用するべきか迷いました。いろんなサービスを見ましたが、おそらくGoogle Classroomを導入するのがベストだと思いました。

基本的には無料ですし、学校で使用するのに必要な機能がひととおりそろっているのが良いなと思いました。

ただ、生徒全員にGmailアドレスが必要になる点と、マイクロソフトのOfficeソフトとの相性が悪そう。アップロードは出来るけどレイアウトが崩れてしまう。

学校で公式に使う場合にはGoogleに申請する必要があるみたいです。普通は認可に最長で14営業日時間がかかりますが、コロナの影響で割と速く認可してもらえるのはありがたいですね。


ⅲ)教員→教員

教員間の情報伝達に関しては

・教員のLINEグループを作る
・slackの導入

この2択でしょうかね。


接触頻度と好感度の関係


生徒や保護者に対して本校はもっと情報発信をしていかなければなりません。そうすることで学校の好感度を上げることが出来るからです。

これは単純接触効果という名前で知られています。簡単に言うと、人はその対象の情報に触れる頻度が多いほど、それに対して愛情を抱きやすいってやつです。

ただし、保護者や生徒からクレームが来る可能性も同時に上がります。担任などが個別に対応すると大変なので、クレーム担当の窓口を作る必要があります。

さて、ここまでいろいろ書いてきましたが、最後に緊急事態におけるマインドセットについて書きたいと思います。


危機管理においては「空振り」は許されるが「見逃し」は許されない


このような緊急事態においては、学校としてはいろいろトライすることが大事です。生徒や保護者はこちらが積極的にトライして失敗した場合、いわゆる「空振り」は許してもらえますが、何もしない「見逃し」に関しては厳しい対応を取りそうです。


自分の学校を過度に卑下しない


現在自分の学校を「本当にダメだな、この学校」と過度に卑下してしまう教員の方は多いと思います。

ただ、色んな学校の事例を聞くと、オンライン授業を円滑に行えている学校の数はだいぶ少なそうです。

自分の学校を過度に卑下するよりも、冷静に自分たちの持っているリソースを見極め、今よりも状況が良くなるための現実的な提案をする雰囲気づくりをしていくことがとにかく大切だと思います。


以上いろいろ書いてきましたが、現在、学校のシステムの構築について直接管理職に相談されるようになってきました。

嬉しいです。自分の周りの人たちが少しでも良い状態になるような提案ができるように頑張ります。

ここまで読んでいただきありがとうございました。



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