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デ・キリコ展とTORIO展

芸術の秋です。
最近2つの企画展を訪れました。
昨年も秋口(ほぼ冬?)に企画展に行っております。

1つ目は神戸市立博物館で開催中のこちら。

デ・キリコ

何を隠そうMoMAがとても好きな私は
シュルレアリスムを美味しくいただけるタイプです。

デ・キリコといえば高熱にうなされながら見る夢のような
顔のないマネキンと平衡感覚がおかしくなるような構図、不穏な影
というイメージでしたので
さぞや波乱万丈の人生を歩み独特な性格をしているのでは
と思っていたのですが(ダリのような)
ところがどっこい、説明をじっくり読んでみますとなんとも常識的で多才な方でした。

独特なモチーフと配置

一人の配偶者と添い遂げ、
戦争を憂い、
舞台セットや衣装も手掛けたエンターテインメントに理解の深い方。

古典絵画の影響を受け写実的な作品も
左手の窓にはキリコらしい塔

展示の中には彫刻もあり、平面の絵画で描かれていたものが立体になっていたり
舞台美術に関わっていた際の衣装画や衣装など
興味深いものが多かったです。

キリコといえば象徴的な使徒(エヴァンゲリオン)のようなマネキン(マヌカン)を描くようになったのも
第一次世界大戦の影響ということもわかり
考えさせられる良い企画展でした。

続きまして、こちらの企画展。

トリオ

同時期にモダンアートの企画展が関西で被ってますやん、
と思ったのですが
一応両方訪れました。

こちらはパリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館の
3館の所蔵作品をテーマごとに見比べられるという
なかなか面白い企画でした。
個人的にはパリと並べて東京と大阪?という感じはしましたが…
(パリ・東京・ニューヨークなどの比較は既出なのでしょうか)

こちらの企画展はほぼ全作品写真が撮れました。

ユトリロ

"都市と人々"という観点でのパリ、東京、大阪の絵画が並んでいたり、

杉浦非水さん

"広告とモダンガール"という観点だったり。

デュフィ

あとは印象深かったのがパリ万博で飾られた壁画の縮小版リトグラフ。
様々な発明家が描かれてます。

ルソー

ポスターにも載っていた作品。奇妙でくせになります。
作家の過去作品と自身を描いたような作品が並べられていました。
隣にはマグリットも。

キリコ

ここにもいました。
父オイディプスと娘アンティゴネ、ギリシャ神話をもとにした作品です。
キリコの企画展でも、ギリシャ神話をもとにした作品は結構ありました。

ローランサン
草間彌生
ピカソ

他にも有名な作家の数々。
ピカソは個人的にマドリードに行ってからかなり解像度が上がりました。

中之島美術館は平日を狙ってもなかなか混み合っていますが、
神戸市立博物館は見やすくて良かったです。

余談ですが海外旅行でもよく美術館、博物館を巡るのですが
今までで好きだったのは
オルセー美術館(印象派好き)
MoMA(モダンアート好き)
ソフィア王妃芸術文化センター(建物が素敵でグッズも可愛い)
ですね。

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