【書評】『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』/考える・悩む【基礎教養部】
上の本のテーマは「他者とともに考える」ことである。私はそれに対して、「一人で考えること」を考えてここに書こうと思う。上の本で主に書かれていることは、「哲学対話」についてである。自ら抱いた問いをもとに考え始め、その経過や結果を言葉にして他者と共有し合うことで世界を広げていこう、そして、世界が広がるその感覚は、それをやった者にしか分からない。そんな内容であった。私は人と話しながら考えるよりも、一人で考えることの方が多い。一人でいることが多いからである。もちろん人と一緒にいることで