柿の成長記録|10月の振り返り
10月、収穫シーズンのまとめ!
こんにちは、鈴木農園です。
三重県伊勢市で柿栽培をしている農家です。
1年かけて育ててきた柿。
大きく実をつけて育ってきたら
いよいよ収穫です。
柿は秋になって気温が下がってくると
青い実が赤く色づいてきます。
夏の暑さの影響で収穫シーズンも
1週間〜2週間ほどの遅れがあり、
ほかの園地の方とお話しても
「今年は色づきが遅いねー」とよく言っていました。
例年は9月下旬にはしている初収穫(試し採り)も
実が青すぎてまともに収穫できず、
ほんの少量採れただけでした。
この頃色が着きはじめているのは
傷や虫食い由来のものばかり。
今年はやはり日焼けしているものも多いです。
蓮台寺柿は渋みのある柿のため、
出荷するには炭酸ガスで24時間かけて渋抜きを行います。
当園の設備は地下式のタンクで鉄板も年季が入ってます。
気温が低いと渋が抜けにくいということがあり、
地下式は気温の影響を受けにくくて
安定して渋が抜けると言われています。
冷え込みが増すとようやっと色づきがしっかりして
本格的な収穫シーズンです。
旬は短く、生果での販売は1ヶ月程度。
11月に入る頃には段々と傷が増えていき
贈答品としての数がそろわなかったり、
配送に耐えられない状態のものが増えてきます。
今年の夏は暑さに加えて
雨が降らなかった期間が長く続き
日焼けが多くなったり、
蓮台寺柿全体の収穫量が例年の半数との見込みだと
9月の頃からいわれていたように
地元スーパーに並ぶ柿もあまり見かけませんでした。
当園は収穫量自体には大きな影響はなかったものの、
カメムシ被害が大きく出荷できないものあったり、
10月中頃になっても高い気温が影響したためか、
例年より日持ちが良くない状態のものもありました。
ただでさえ栽培量の少ない品種…
2024年は厳しいシーズンだったなと思います。
来年もその先も、たくさんの人に柿を届けられるように
また1年続けていきます。