インフルエンサーLP「#私はminneでこだわる」ができるまで。
こんにちは。minneデザイナーの sziaoreo です。
こちらの記事では、minneの特設ページ、
「#私はminneでこだわる」シリーズの制作話やデザインに詰め込んだポイントについてご紹介したいと思います。
「#私はminneでこだわる」シリーズでは、SNSで活躍するインフルエンサーの方々にminneで選んだ作品を自らのこだわりと一緒に紹介していただいており、現在までで第1〜4弾を公開中です。以下のようなゴールを目指し、3つのポイントを意識してLP制作をスタートしました。
・インフルエンサーの作品キュレーションコンテンツをきっかけに、minneの魅力をハンドメイド愛好層だけでなく新規層に知ってもらいたい
・スタッフの選定以外の作品キュレーションコンテンツの制作フローを生み出し、新規層に向けたコンテンツを定期的に生み出す仕組みを作りたい
1. minneの価値を届ける
とあるインフルエンサーが、minneやminneの作品をおすすめします。
インフルエンサーのフォロワーは、「その人がおすすめしたから」minneにやってきます。つまり、そうしてやってきた新規層のユーザーは、インフルエンサーがおすすめしなくなるとminneにいる意味を失い、離れていってしまう可能性が高いということです。
インフルエンサーに作品を紹介してもらえば、タッチポイントが増える分確かに新規層へリーチしやすくなりますが、これは一時的な単利にはなっても、複利にはなりません。
インフルエンサーの紹介をきっかけに、minneに定着してものづくりの世界やその体験を長く楽しんでほしい。そのためには、より共感してくれそうな人たちに向けたminneの価値を届ける設計が必要です。
そこで、インフルエンサーを通して作品をおすすめするだけでなく、「自分のこだわりを大切にすること」を肯定するメッセージを盛り込むことを提案しました。
「この人がminneやこの作品を良いと言っています」ではなく、「この人はminneでこだわりを実現しています」と発信することで、インフルエンサーを通して「こだわりを持つことは素敵なことである」「minneはそんなこだわりを叶えられる場所である」というブランドイメージをアピールし、新規層の定着を促しています。
2. 汎用性と更新性
新規層に向けたコンテンツをよりスピーディーに安定して生み出す仕組みを作るためには、様々なジャンルで活躍するインフルエンサーとそのこだわり内容にも対応できる汎用性と、テンプレート化による続編制作の際の更新性を高めることが必要と考えました。
まず、様々な個性とこだわり・テイストを持ったインフルエンサーの受け皿として、白紙のようなプレーンなページにするのではなく、SNSや雑誌の紙面をイメージしたデザインを提案。ベースはグリッドを使用したシンプルな枠組みですが、インフルエンサーのカラーや選ばれた作品が集合することでページのデザインが出来上がります。カラーと作品の組み合わせを変えることで、各シリーズのページ全体の印象を変化させることも、様々なテイストに対応することも可能です。
ヘッダーは画像ではなくスタイルで表示することで、インフルエンサーのアカウント画像と作品画像、ページ内情報を集約したデータファイルをアップロードすれば自動的に各画面サイズのヘッダーが組み上がる仕組みになっています。
また紹介するインフルエンサーが3-5人で変動する可能性があるため、人数の変動があっても対応できるデザインを制作、画像の表示ルール定め、実装していただきました。
以上のようなビジュアルデザイン面、プロダクトデザイン面、両方からのテンプレート化により、通常に比べて格段に少ない工数でのページ作成が可能になりました。
さらにインフルエンサーLPの更新手順を記したドキュメントをまとめ、チーム内に共有することで簡単に引き継ぎが可能になり、続編製作の属人化を防ぎました。
3. 実装担当者との脳内同期
2.では、主にビジュアルデザイン面からの汎用性・更新性を高める工夫についてご紹介しましたが、これらをクオリティを担保して実現するには、実装担当者との脳内同期も大きなポイントでした。
「グリッドの線はできれば4ptでも2ptでもなく3ptにしたい。でもページ全体で線の太さが全て揃っていることの方が重要かなぁ。」
「ヘッダーをスタイルで表示させてデータファイルで管理するのであれば、作品画像の表示順は各サイズで揃えてもらった方が実装がシンプルになりそう。」
ビジュアルデザインの観点から、どうしても譲れないポイントと逆に譲歩できるポイント。プロダクトデザインの観点から、デザインの再現性と実装コスト両立するためのポイント。
双方の観点からの要件とその優先度を事前にすり合わせることにより、効率的な作業につながり、機能・デザインを両立させた着地点に落とし込むことができました。
minneのインフルエンサーLP制作まとめ
● minneの魅力を新規層に知ってもらい、さらに定着してもらうため、特設ページ上でインフルエンサーを通して作品をおすすめするだけでなく、「minneの価値」を盛り込んだ。
● 新規層に向けたコンテンツをよりスピーディーに生み出すため、ビジュアルデザイン、プロダクトデザイン両方の観点からテンプレート化することで汎用性と更新性を高めた。
● 汎用性と更新性を担保した上でminneの価値を届けるため、制作を行うデザイナーと実装担当者で丁寧な脳内同期を行い、足並みをそろえてデザインを設計した。
以上「インフルエンサーLP『#私はminneでこだわる』できるまで。」をご紹介しました!特設ページにも、ぜひ遊びに来てください〜
この記事は GMOペパボデザイナー Advent Calendar 2020 18日目の記事でした。初参戦だったけどちゃんと書けてよかったです。
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