KDDI、20ギガで最安プラン、春商戦へ競争激しく
携帯大手3社の値下げ策がひとまず出そろった。最後発のKDDIは13日、データ容量の無制限プランを最大約2割引き下げ、20ギガ(ギガは10億)バイトでは月額2480円と大手3社で最安値を打ち出した。NTTドコモやソフトバンクに対抗するが、各社とも主力ブランドの小容量プランは手つかずのまま。楽天なども含め、春商戦に向けて価格競争は続きそうだ。
1回5分以内の通話かけ放題を含めた料金は3社とも2980円の同額になるが、特色は三者三様だ。ドコモの「アハモ」は海外ローミングができ、ソフトバンクはLINEのアプリが使い放題。KDDIのポヴォはカスタマイズ機能に加え、アプリで通話して電話機能を使わない人は年6000円安くなる。
携帯料金の値下げ競争が激化してきた。消費者としてはありがたいことだろう。
つい先日まではドコモが発表した「ahamo」に乗り換えようとするユーザーが多かったが、この発表により選択肢が増えた。海外に行く人は「ahamo」、そこまで電話を使わない人は「povo」という形になるだろう。ソフトバンクは少し厳しいと見られる。
ここ最近の携帯料金値下げ競争で格安simの企業はさらに厳しくなるだろう。料金はまだ格安の方が多少安いが、そこまで変わらない。それなら大手を使おうという動きもみられる。そして楽天モバイルである。1年間無料のプランの終了を狙って大手がこのようなサービスを出してきた。楽天モバイルも内容はいいが、広がっていないのが問題である。
格安や楽天モバイルに注目が集まりがちだが、厳しいのは携帯ショップだろう。「ahamo」「povo」も揃ってオンラインのみの申し込みであるため、携帯ショップに行く必要がなくなる。携帯ショップを運営する企業は厳しい状況に立たされている
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