見出し画像

Reco's 写真&絵画論 -想像の余地と臨場感-

1.物語の始まりは生まれたままの姿で


 プロコスプレイヤーのえなこりん(愛知県名古屋市出身)が、1st.メジャー写真集・桑島智輝撮影『 えなこ cosplayer 』を発売するにあたり、
──表紙はヌードで
と自ら提案したと言う。

 ヌード(全裸)は、生まれたままの姿であり、全裸になることは、「ここからスタート」という決意表明である。

2021年12月16日にフォロワー数、140万人達成。140万人と59人──差がついちゃったな。この140万人の内、1万人に1人がサークルに入ってくれるといいのにな。
https://twitter.com/enako_cos

画像2


えなこりんが上の写真の制服を着て、CD-ROM写真集『えな卒』(撮影:あおい)を発売したのは、高校を卒業する18歳の時。
──あれから10年。
えなこりんは1994年1月22日生まれ。あと約1ヶ月で28歳になる。
この10年、いろいろあったね。これからもファンのために頑張ってね☆

2.想像の余地

画像1

 写真をモノクロ化するのは、「どんな写真でもアートになるから」
 写真をセピア化するのは、「テーマがノスタルジーだから」
と、ちょっと安易。(ちなみに私がモノクロで撮る時は、光がミックス光で、WBの設定が難しい時です。「安易」ではなく「逃避」行動ですね。上の写真はカラー写真よりも水着の跡が鮮明に見える所がいいと思う。)

──この写真を見て、ストーリーを作ってください。

「この写真でひとこと」というフジテレビ系『IPPONグランプリ』の定番問題。よく「ストーリーが感じられる写真は良い写真」といいますが、カラー写真よりも、モノクロ写真の方が想像の余地があって、ストーリーを感じやすい?

3.臨場感


ポートレート界隈では、
「仲良し写真はダメな写真」
「彼氏が彼女を撮った写真が世界最高のポートレート」
だという。

「仲良し写真」「友達写真」がダメなのは、その場に居る人だけが楽しんでいて、見た人がその輪に加われないから、疎外感を味わうためであろう。
 逆に「彼氏が彼女を撮った写真」がいいのは、①モデル(彼女)の表情が優しいから、②見た人が彼氏になった気分になって、臨場感(その場感)を味わえるからであろう。ポートレートの鉄則「撮りたい場所から1歩前に進んで撮れ」は、「撮影者とモデルの距離感で撮る」のではなく、「彼氏と彼女の距離感で撮れ」ということであろう。

 つまるところ、「いい写真」とは、「自分がカメラマンの位置に立って、写真に映っている風景を見ているように錯覚できる写真」(自分が入り込める写真は自分にとっていい写真で、入り込めない写真は、皆が認めても、自分にとっては悪い写真)なのであろう。

いいなと思ったら応援しよう!

レコの館(やかた)
記事は日本史関連記事や闘病日記。掲示板は写真中心のメンバーシップを設置しています。家族になって支えて欲しいな。