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永世の値段

今日は「世界犬の日」だそうですね。

googleで「犬」や「いぬ」と検索して右側に表示されるwikipediaのところに、丸い肉球のマークがありませんか?あ、パソコンでもスマホでも大丈夫です。

それ、押してみてください。

画面の端からワンちゃんのおててがにょっきと出てきて肉球スタンプを押していったでしょう。

可愛いですね。

これ、「猫」でも同じことができるんですよ。

可愛いですね。

ちなみにこれは「犬の日」や「猫の日」に限ったことじゃなくて、24時間365日、いつでも好きな時に肉球スタンプを押してもらえます。

最高ですね。

他にも色々な動物名で検索するとARや鳴き声が楽しめるので、ひたすら動物の名前を検索する時間を過ごしてしまう。そんな無為で平和な時間、大好きです。

犬を大切にしようね、みたいな軽いノリでSNSで祝われる「世界犬の日」だが、国際的に広がりつつある記念日だ。実際のところは犬を愛し、適切に飼育することを推奨する目的で推奨されたという。
大変お洒落な公式サイトだってある。掲載されているのはどれもいい笑顔のワンちゃん。キュート。

英語はあまり読めないのだけれど、犬を支援する活動を広く行っているようだ。どのように犬を大切にするかの説明、犬の保護団体の紹介、公式グッズも出ている。

SUZURI的なサイトなのかな。下段中央は椅子?

いずれ宝くじで5億円くらいブチ当てる予定なので、そしたら動物愛護団体に寄付したいと思っている。動物たちに愛されるのは自分ではなかったとしても、あしながおじさんとして認識されることすらないとしても、世界犬の日公式サイトの写真みたいに溌溂と健やかに生きてくれるなら、それでいいや。


ところで、2年ほど前にオーストラリアで猛威を振るった山火事があったのをご存知でしょうか。森は消え、多くの野生動物が火に追われ、消防士や近隣住民をひどく疲弊させた、数か月にもわたって野を焼き続けたというあの大災害を。
コアラたちが傷ついているのを写真で見て、英語がわからないなりに寄付金を募るWebサイトを読み解いて、わずかばかりの送金をした。
炎は半年後にひとまず収まったと聞いた。

鎮火後に寄付先からメールが届いた。
感謝の言葉がやっぱり英語で綴られたそこには、手当を受けるコアラたちの写真が添付されていた。
ほんの少しお金を送ることしかできなかったけれど、その写真だけで力添えができたという大きな自負になった。大変な時に、大切なものをもらってしまったことに胸を打たれてちょっと泣いた。

その後、日本の新聞でも手当を受けた野生動物たちが自然に帰れるようになったと報道された。その記事を読んで、やっぱりちょっと泣いた。

2020年7月15日 朝日新聞より


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