インテリアの撮影現場あるあるな話
こんばんは、加藤沙也佳です。
インテリアの話に戻ってきました。
今回はインテリアの、特にわたしの場合窓周りグッズについての撮影が多かったのでそのときの″あるある″話になります。
正確に、質感や凸凹感、ツヤ感までCGで再現する
それは、カタログに掲載してる写真のいくつかは、実際にカーテンを吊って撮ったものではない、ということです。
どういうことかというと、写真を3Dで作って、本物の記事の画像を合成しています。
実際にカーテンやシェードなどを窓に設置して施工写真を撮るのって、結構な手間がかかります。
1つの柄につきカーテンとシェード両方の撮影をしますし、しかも新商品の数は1回のリリースで20〜30は軽く超えるので、時間がいくらあっても足りない!!
詳しくは、こちら。
そんな時に便利なのが、CGでシェードやカーテンのいくつかのアングル別のパターンを作って、そこに柄を合成する方法。
CGは、パソコンの画面上で点と線を駆使してあの緩やかな形状のカーテンの形を作成するものなので、生地感や布感、柔らかさまでを表現するのは至難の技。
そのため作るのには結構時間はかかりますが、1度作ってしまえば、あとは記事の画像を何パターンも流し込むだけ!
よっぽど刺繍にこだわったものや表面のツヤ感を出したい、というものは実際に商品を撮影しますが、そうじゃないものは合成もうまく織り交ぜていました。
撮影はだいたい時間がない中で行われるので、かなりの時短になります。
その分、写真上の柄の大きさと実際の柄の大きさなどに齟齬がないか、ツヤ感は出ているか、素材感はあっているかなど、手元にカーテン生地の切れ端を持って、パソコンの画面とにらめっこしたりしていました。
カーテンはセロテープで固定する
※イメージはカラーテープですが、実際は普通のセロテープです。
カーテンなどのサンプルブックを見ていると、どれもカーテンはヒダも整っていますし、床に対してきれいに垂直になっていますよね。
あれは、セロテープでカーテンのスソを仮止めしてるからです!笑
あんなに都合よく無風になったりしません笑
そして往々にあることなのですが、カーテンレールが写っていない写真のカーテンは、カーテンレールに吊られていません!笑
長い棒に固定して撮影しています。
それでもあれだけキレイな写真になっているのは、カーテンをセロテープを駆使して整えるヒダ職人(と、呼ばせていただいていました)、腕のいいカメラマン、セロテープを写真からキレイに消してくれるレタッチャーの方々の仕事っぷりのおかげです。
そんな苦労と工夫が詰まったサンプルブック!
カーテンメーカーなら必ず、価格帯やターゲット別に3〜4種類ほど出しているので、ぜひ見てみてくださいね。
では!
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