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執着と愛は紙一重

大学生の頃、この言葉を何回自分の中で反芻したことか。
エヴァの名言だと知ったのは割りかし最近のことで、多分どこかで聞いたことばを自分なりに覚えていて、ずっと考えていたんだと思う。

というか、私の中で常に自戒すべき言葉なんだと思う。

いつ、だれを好きになっても、好きという感情には幸せも苦しみも付き纏うもの。
恋愛の話って好きな人の良い面が見えたり、相手の好意が自分に向けられた時をはじめ相手とつながったような感覚がして、とてつもなく満たされた気持ちになる。

とはいっても、お互い心を持った人間で、
他人の心を自分思いのままにすることはできないし、何より相手は自分の所有物じゃない。
なのに独占欲や嫉妬心が出てくるのは人間の弱さだなぁと常々思う。
それに相手に何かを求め始めたらキリがないのに、やっぱりどこかで求めてしまう。
あとは、相手の人生の中に自分が入りたいと思ってしまう心ね、これも哀しきかな人間と言ったまで


今やってる朝ドラの『虎に翼』で、主人公の初恋の人花岡が、主人公の将来を思って身を引くシーンが描かれていた。
なんとも心苦しいシーン。それが良かったのか、悪かったのかは彼らの未来が織りなす結果論でしかないところもあるけど、花岡が寅子を真剣に思ったことだけは、消えないんだと思う。

すぐに実を結ぶようなインスタントラーメンみたいな愛じゃなくて、長い目で見た時にこの選択をしてよかったと思えるような、そんな一瞬一瞬を、今まで出会ってきた、そしてこれから出逢うであろう大切な人のために選んでいけるようになりたい。

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