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くやちい

去年(一昨年)のこの頃思い出した。
ゼミに入ったばっか、まだ研究について何も知識のない人間だった。今もゆって研究なんか知らないしできないけど、なんとなく上が見えるようになった、あの時より。でもあの時にあって、今にないものもある。純粋な熱血というか、無知で無畏の人間性というか、温もり。
実験のデータをデータとして認識してなくて、全部魂持っている生き物だと。それで進めなかったり、誰でも理解できないところで詰んですごく悲しくなったりした。あと、ある意味無知の「理想」を持っていた。そこにまだ「世間万物のお世話をするぞ」という誰も必要なし温もり(余裕)を持ってた幼い自分のかわいさがあった。
今は?冷たくなったより、無になった。そういうこと考える余裕がなくなった気がする。明らかに、老いていく自分の中の何かがある。確かに、怒らなくなったね、って言われて、その面から「優しくなった」って思われるかも、けど、自分がその中身知っているから。その怒りが、そのあったかさが、冷めた。無になった。
悔しい。

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