画像AI生成からクリエイターを守るための署名活動に対して思うこと
画像AI生成からクリエイターを守るための署名活動が、賛同数1万件目前で議論活発しているとのニュース記事を目にしました。
署名自体は、去年の開始段階から存じていましたし、様々な意見がありますが、日ごろAI画像や生成AI情報をアウトプットする身としても、かねてより画像生成AIを巡る"明確なルール化"は、されるべきだと感じていたことです
明確なルール化とは簡単な問題ではありませんが、単純な話、サービスにおいてルールが明確でないのは、様々な勘違い、勘違いからの間違いも起きやすいですし、「これがダメ、これはダメ」とハッキリわかるほう、が画像生成AIを利用するユーザーにとってもクリーン運用につながるのではないかと思います。
また、明確にルールがないことによって今後起こりうると危惧される魔女狩り的なことも起きないのではないかと思っています。
私は生成AI関連の発信者ですが、だからといって画像生成AIサービス・ツールを完全擁護するつもりはありませんし、上記一連の思いも詭弁ではありません。
何ら詭弁ではありませんし、むしろAI情報発信しているからこそ、スルーできない問題だとも思います。
今件に関しては、漫画「はじめの一歩」で知られる森川ジョージ先生の意見も見られます。
個人的に、↑のポスト内の「署名内容も界隈の方も感情的すぎて」という表現・想い、私も同感です。
私が個人的に思っている認識・意識は、以下の通りです。
▼創作における「参考にする」行為
既存の作品からインスピレーションを得る
既存の作品の技術や手法を応用する
既存の作品をオマージュする
▼「参考にする」と「パクリ(盗用/盗作)」の違い
独創性: 既存の作品を参考にしつつも、独自のアイデアや表現を加えているかどうか
許諾: 著作権者に許諾を得ているかどうか
▼許諾が必要なケース
既存の作品をそのままコピーする
既存の作品の一部を改変して使用する
既存の作品のキャラクターや設定を使用する
▼許諾を得なくても良いケース
既存の作品を参考にしただけで、独自の作品を作り上げている
著作権法上認められている範囲で引用する
といったところです。
つまり、創作という観点において、「参考にする」ことは問題はないと思っています。
しかし、盗用ないし盗作、いわゆる「パクリ」は、著作権侵害となる可能性があります。
そのため、許諾が必要かどうかを判断し、適切な手続きを行うことが重要だと思っています。
画像生成AI(生成AI)の使用に際して明確なルール化は、”言うは易く行うは難し”ではあるかとますが、こと画像生成AIの盗用問題に関しては、明確なルールの制定が敷かれることを望んでいます。
この諸問題は、画像生成AIを日々楽しんで利用するユーザーさんたちのためにも、なるだけ早急に解決につながってほしいです。
というのも、署名ページ内【どのような法整備が必要か?】の中に"AI生成物に関してのみ、親告罪ではなく非親告罪とする法律。"と記されている点からの懸念事項です。
その懸念事項とは、創作活動の萎縮、言論の自由の制限、そして”AIでないものをAIだと誤認して告発するケース”の大量発生につながってしまうのではないかということです。
問題解決のため、専門家を交えた冷静な議論、からのAI生成物の明確な定義→明確なルール化が制定されればいいですね。
と、、、画像生成AIの盗用問題が特に議論されていますが、まだ明確な法規制はありません。そのため、生成AIサービスの利用規約に”学習データの利用許諾”に関する条項を設けることは、著作権侵害や倫理的な問題を回避するために重要ではないかと考えています。
そして、より慎重な議論を踏まえ、建設的な解決策を模索していくことが重要だと。