くろくま@ろうカポエイリスタLIGADO

都内在住のろう者です。緑茶大好きです。 不定期に思いついたことを書いている流浪人です。…

くろくま@ろうカポエイリスタLIGADO

都内在住のろう者です。緑茶大好きです。 不定期に思いついたことを書いている流浪人です。 手話から趣味まで幅広く語りたいと思います。 手話講師もやったりしています。 2024年、ろうのカポエイリスタとしてスタートしました!

最近の記事

アペリードもらいました!

アペリードとは?  カポエイラやっている人たちのあだ名のことです。メストレ(師範)の独断で、体の特徴や動き、職業、フィーリングなどで決められます。  先日、メストレ(師範)に指導を受けてもらった時に、直接もらえました!実は、手話にもサインネーム(手話版あだ名)があるので、すごく親近感が湧きます! 「LIGADO」って?  メストレによると、私は「まわりを見ている、よく気がついている」ので、その意味として、この名前を選んだそうです。  直訳だと「結ぶ、つなぐ」でちょっと意

    • 漫画「バトゥーキ」の魅力を再認識

      最初は勢いを楽しむ 今回は「バトゥーキ」についてです。「バトゥーキ」はカポエイラを題材にした漫画です。作者は「嘘喰い」の迫稔雄氏で、画風はすごいリアルなタッチで迫力があります!おおまかな内容は、主人公の一里が複雑な境遇のため、カポエイラの組織の争いに巻き込まれることになる。色々な人たちと闘いながらカポエイラを磨くというストーリーです。システマなども取り上げられているのも一見の価値はあります。  読み始めた当時は、カポエイラやっていなかったので、ほーん、そんな感じなんだーと思

      • カポエイラと手話

        意外と多い共通点  普段の主なコミュニケーションが手話である僕にとって、カポエイラを始めると、あれ?これって手話と似ている面があるなーと思った。これは自分にとっても興味深いテーマなので、簡潔にまとめてみました。 ※カポエイラに関しては、まだ勉強中ということもあり、また起源に諸説もあることをご了承ください。手話も含めて専門的な掘り下げはしません。 ①迫害を受けていた  カポエイラの始まりは、16世紀以降、ブラジルで奴隷として扱われた黒人たちが、権力者への抵抗手段として格闘

        • 【自己紹介】ろう者カポエイリスタ

          自己紹介 はじめまして。「くろくま」と申します。 タイトルにある通り、ろう者つまり耳の聞こえない人です。 今年8月中旬に、カポエイラの団体の試験に受かり、メンバーに加わることになりました。日本初の(たぶん)ろう者カポエイリスタとして、より頑張っていきたいと思っています。 まだまだ未熟なところがいっぱいありますが、ろう者として思ったこと、カポエイラに限らず、日々の出来事などもちょこちょこと書いてみようと思い、noteを起動しました。 カポエイラとの出会い もともと、格闘ゲ

          人聾ゲーム 主催者の日記より

          8月11日 思ったより応募が多すぎた。スタッフたちにはすまなかったと思う。最終的に私が決定するとはいえ、大量の応募者の選考をスタッフに任せっぱなしでは負担も大きいだろう。応募条件には明記されていなかったが、やはり未成年は除外にしよう。不測の事態を考えるとリスクは避けたい。あとは男女の比率に偏りのないように釘をさしておこう。最近忙しくて腰が疲れてきた。今度マッサージ受けにいこう。 8月16日 人聾ゲームの準備もだいぶ進んできた。ゲーム会場は、スポンサーのご厚意で、伊豆諸島

          人聾ゲーム 主催者の日記より

          人聾ゲーム 参加者①視点

          私は船のモーターの振動を感じながら、青空を見上げている。荒々しく冷たい風が容赦なく私の身体を撫でまわし、コートの襟首を直しながら身を縮めた。 もうすぐ12月になるという時期に、船に乗るのはおかしいと何度も思っている。手話リノベルズが手配した船には、他の参加者たちも同乗しているが全員無言である。ちらほらと視線で探り合うような何とも異様な風景。出発前にスタッフの指示で「島につくまで参加者同士の会話は控えてください」と周知されているからだ。これもゲームの趣旨を考えるとやむを得ない

          人聾ゲーム 経緯2

          崎本代表の提案で、『人聾ゲーム』の企画を本格的に始めることになった。手話リノベルズのスタッフたちで何度も会議を重ねた。 当初は、村人役を聴者、狼役をろう者と考えていたが、ネイティブの場合、手話や表情でろう者だとすぐわかってしまう、手話が堪能な聴者を揃えるのが現実的に難しい問題が出てきた。そこで、発想を変えて狼役を手話が堪能な聴者に【偽聾者】をやってもらい、村人役はろう者・難聴者で統一する結論になった。 人聾ゲームの企画は慎重に検討が進み、内容は以下のようになった。 ・崎

          人聾ゲーム 経緯1

          「人狼ゲームならず“人聾”ゲームをやろうと思っているんだ」 主催者崎本圭嗣氏の発言は、最初は思いつきだった。 聴覚障害を持つ彼は『ろう者』としてアイデンティティを持ち、聴覚障害者の理解を広める目的で、有志を募って【手話リノベルズ】という団体を立ち上げた。名前の由来は、『手話』と『リノベーション』をもじったという安直なものらしい。彼は頭脳明晰で有名大学卒業後、一般企業に勤めたが手話が通じない、コミュニケーションの壁や待遇の格差などを実際に目のあたりにして、数年後退職した。社

          人聾ゲーム ―序章―

          「犯人はこの中にいる」 推理小説でさんざん目にした台詞が、まさか現実に言われるとは思わなかった。夢であって欲しい。しかし紛うことなき現実である。メンバーの1人が何者かに殺されているらしき状況があり、現場の血の匂いが鼻腔にまだこびりついている。 男女複数人数集まったグループの中で突如放たれたその衝撃は、誰もが目に動揺の色が走った。 僕は、冷静に状況を把握している自分に若干嫌気を感じながらも、不審な点がないか周囲の表情を観察した。 …駄目だ。どれも本当に怯えているように見

          人聾ゲーム

          ふと思いついたことを書いてみる。 巷に「人狼ゲーム」というテーブルゲームがあるならば、聾者版のがあってもいいではないかと。 ゲームというより、ミステリー小説になるが、プロットが出来れば創作するのもありかなと思った。 つまり、集まれられたメンバーはほぼ聾者。 ただし、1人だけオオカミ、つまり聴者がいる。 村人側は早くオオカミを発見できるのか。 早く見つからないと次々とオオカミの餌食に…。 こういう題材の作品もあってもいいと思う。 古典ミステリーテイスト、大好きです。