入院

『夜ごはんは好きなもの食べていいよ』と先生。
入院が決まったのが、遅い時間だったため、病院食は出ない。

息子に何がたべたい?と聞くとおにぎりとのこと。近くのコンビニへ走り、おにぎり2つとゆで卵、お茶と水、低血糖の補食用に用意して置いてほしいと言われたビスケットとラムネを見つけて、かごに突っ込む。

病室に戻ると、息子は看護師さんに食前の血糖値をはかってもらう準備をしていた。看護師さんが指先にパチンと針を刺す。不安と恐怖で指先に血液が出てこない。何とか測定でき、荒い息を整え涙目でお茶をのみ一息つくと、大好きな梅干し入りのおにぎりを頬張った。


わたしは次から次へ入院の説明〜インスリンの説明を受けた。一通り書類のサインを終え、入院に必要なものを取りに家に戻ったのが22時。弟を寝かしつけながら、夫が用意してくれていた入院セットを持って病院に戻る。

息子が着替えと歯磨きを済ませるのを見届けて、『おやすみ明日またくるよ』と挨拶したが息子も私も全く眠れそうになかった。家に戻った頃には日付が変わっていた。






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