小さなハムスターから「命の重さ」を教えたもらった話
僕の部屋の片隅に小さな小屋があります。
昨年まで、この部屋にはハムスターの『はむきち』が住んでいました。
3年間付き合った、小さな同居者の話です。
人生初のペットを飼う
僕の実家は、母親の意向でペット禁止でした。
なんで?と聞くと「ペットは死んでしまうから」という、当たり前の答えが返ってきました。僕も飼いたいとは思っていなかったので、それ以上は聞きませんでした。
そんな僕がペットを飼うことになったのは、後輩のススメからです。
「しゅうさん、ペット飼えば寂しさもまぎれますよ!!」
べつに寂しくないわ、ほっとけ🤣
と思ったのですが「これも人生経験かな?」と思い、近くのホームセンターで見つけたのが、はむきちでした。
ちなみに・・・1,000円でした😅
『 おひとりさま&一匹』になる
一人暮らし20年の中に、突如よそ者が入ってきました。
面倒だろうな、と想像していたのですが、その生活は「ペットっていいな」と思わせてくれるものでした。
ペットは可愛い!!
ロボロフハムスターは怖がりなので、触ったりせずに見守るだけなのですが、それでも尽くしてあげたくなりました。
エサ食べないけど大丈夫かな?
温度このくらいでいいかな?
床の素材かたくないかな?
可愛いは正義だな🐹チュー
時には悩まされることもある
ただ一つの悩みは夜
カラカラカラ~!!
カラカラカラ~!!
カラカラカラ~!!
夜行性なので夜中に走りだします。
本能なので!!🐹チュー
何度、夜中に起こされたことか・・・
よく、起きてはゲージの場所を移動したりしていました。
一緒にSNSもしたよ
昨年していたブログ、タイトルは「一人暮らしとハムスター」(現在閉鎖)
毎日、日記を書いていたので、はむきちの写真をよく上げていました。
同時に始めたtwitterでは、毎日はむきちの画像を投稿していました。
Youtubeでは「はむきちチャンネル」という、登録者20人の大人気チャンネルも開設したことがあります。(現在閉鎖)
別れは突然訪れる
一緒に暮らし始めて3年目になる頃、はむきちに異変が起きました。
運動が減った
ご飯も残してる
寝ている時間が多くなった
ハムスターの寿命は2年~3年です。
突然の異変に少し戸惑いしましたが「寿命かな…」そう分かるような弱り方でした。
ラクにしてあげたい
朝起きると、動いていてホッとする反面、安らかに眠ってほしいと思う、そんな最後の1ヶ月でした。
毎日、徐々に弱っていくのをみて「長生きしてほしい」と「ラクにしてあげたい」の両方の思い、を抱えていました。
それでも、僕ができる行動はただ見守るだけでした。
そしてある朝、永い眠りにつきました😌
「何となく」さみしい
最後の弱っていくサインがあったので、心の準備もできており、冷静に対処できました。
動じるわけでもなく、仕事も普通に行けました。
それでも、3年間横にあった何かがなくなると「何となく」さみしいものです。
母の言葉の意味が分かる
母の「ペットは死んでしまうから飼わない」はきっと、これだったのだと分かりました。
思えば、母はなくなった方の話を絶対にしようとしません。寂しさに耐えられないと、自分で分かっているんだろうなと思います。
ペットの穴はペットで埋める?
よく「ペットでできた悲しさは、ペットで埋める」と聞きます。
その気持ちが理解できる様になりました。
僕も新しいペットを飼おう・・・そう思って半年、今でも飼えていません。
きっと、最後のときを再び経験するのがイヤなんだと思います。
また飼いたいような、もう飼いたくないような・・・🤔
無理せず、自分の気持ちのおもむくままにしています。
小さくても確かな命でした
価格は¥1.000
触れ合うこともない
手のひらサイズの小ささ
そんな「はむきち」でしたが、「生きるものには寿命がある」そんなあたり前のことを、改めて教えてもらえた気がします。