一日のうちに何度、感情的になりイライラしたり不安になったりするのか考えたことはありますか? 僕は運転中に運転マナーが悪い人を見かけると、怒りがちです。例えば信号機で右折の矢印が出ているのにも関わらず直進してくる車なんかにはイラッとしますね。 仕事なんかでもミスったりすると、やべぇどうしようとか不安に感じることもよくあるかな。 こういう感情によって気分を害することって人生においてすごく損だなと思います。損だなとは思うけどゼロには出来ないなとも思ってます。 なの
自分は生きている意味があるのだろうか? あなたのお父さんとお母さんセックスをして、たまたまあなたが生まれただけで意味なんて本来はある訳ないんだよね。 でも、それだとあまりにも淡白だから人間は生きる意味っぽいものを無理やり作り出すんよね。 いきなり突飛な話になるんだけど、俺は自分を遺伝子の一時的な乗り物だと思っている。わかりやすく例えるなら俺はガンダムで遺伝子がアムロ。 遺伝子は何百万年か何千万年か知らんけど、ずっと生き続けている。でも俺らは使い捨て死んでいく
第一回の麻雀大会から三年後、第三回麻雀大会が開催された。コロナの影響もあって、二回目から三回目まで2年の月日が流れていた。 俺はこの間、また新たな麻雀の壁に行く手を阻まれていた。 いわゆるラスが少ないがトップも少ない打ち手になってしまった。これは一見、上手に打てているように思えるが、取らなければならないリスクを取れずに勝負出来ていないことに他ならない。 第三回大会、俺はリスク覚悟で攻めに攻めて予選を二位で通過して決勝戦へ進んだ。 決勝戦はオーラス全員が20000点台と
「怪太くん!」 自転車で出勤中に、後ろから名前を呼ばれた。振り替えると車の窓から、懐かしい顔を見つけた。 妻形さんだ。 妻形さんは京都にいるはずなのに、なんでここ(長野)にいるのか? そして自転車に乗っている俺をよく見つけて声をかけてくれたと思う。 「あれ!?お久しぶりです!ってなんでこんなとこにいるんですか?」 「出張でこっちに来てたんや」 再会のあいさつをすますと、やはり麻雀の話になる。 「今度、セットやりましょうよ」 「怪太くん、まだ麻雀やってるんか」
「あ、準優勝の怪太さんいらっしゃいませ~」 ずーっと「先輩」と呼ばれていた俺は、この頃から名前で呼ばれるようになった。 卓に入ると「この間の大会で準優勝した怪太さんですよね」とか「お手柔らかにお願いします」なんて言われるようになった。 恥ずかしいけど、素直にめっちゃ嬉しかった。 俺が打つと後ろで、立ち見されたりすることもあった。 そしてこの「変化」が俺の麻雀を強くするキッカケになる。 「立場が人を作る」なんて言葉があるが、その通り俺は「準優勝者」という立場を得て、
予選四回戦、ここでトップを取れば決勝戦に勝ち上がれる俺とUの戦いはオーラスまでもつれた。 僅差のトップ目だった俺は、副露を用いて聴牌までたどり着いた。 「リーチ!」 ラス親がリーチ棒を投げる。 ここで和了ればファイナリスト、放銃すれば全てが終わる。 緊張で息が詰まった。 でも俺は勝てると信じていた。 覚悟を決めてリーチに対し真っ向から向かっていく。 「ロン!」 親からアガリ牌を打ち取り、その瞬間に決勝戦へと進むことがほぼ決定した。 全ての予選が終了すると総
すっかり、ひとりでフリーに行くのにも馴れてきた。 でも、相変わらず俺はメチャ弱だった。 この頃の俺は、色んな雀風を試していた。ちょうどMリーグが始まり、そこに出ているプロ達の打ち筋を真似してみた。 副露を駆使した速効タイプ、手役を狙う高打点面前タイプ、攻撃力特化タイプ、守備型タイプなどなど色々試してはみたが、なにをやっても上達している気がしなかったし、負けてばかりいた。 どうやったら麻雀強くなれるのかな。 朝起きて、夜寝るまでずっとそればかり考えていた。 そんな俺
フリーデビューから二年の間、雀荘には行かなかったが、決して麻雀熱が冷めたわけではない。 俺は主にネト麻専門で打ち続けていた。 ネト麻は、相手が見えないしチョンボもなければ、点数計算も自動でしてくれるので、対人関係のストレスがなくて気軽に出来る。 ネト麻の世界で腕を磨いて、高い段位を目指すことにした。 それでも、心の片隅にはリアル麻雀をやりたい願望は燻っていた。 でも、もうフリーは恐ろしくて無理。 話しは変わって仕事の方は、転職後にトントン拍子で出世して順風満帆だっ
心臓の鼓動が激しくなる。 初めてフリー雀荘に一人で行くのは、死ぬほど怖かった。 雀荘へ続く階段を昇る足が震えていた。 勇気を振り絞り雀荘の扉を開ける。 「チャリンチャリンチャリン~」とドアに付いている鈴が鳴ると、打っている人たちの視線が一気にこちらに集まった。 全員メチャクチャ強そうに見えた。 俺は、これからこんな人達と打たなければならないのかと思うと、即帰りたい気分だった。 「いらっしゃいませ、新規さんですか?」と気さくな店員さんが話しかけてくれた。 空いて
リアル麻雀を打ってから定期的に、職場の連中とセットを囲むようになった。 俺は、あの敗戦から麻雀アプリをやりつつ、色んな麻雀の戦術本を読むようになった。読むようにはなったけど、あまりにも高度な内容で全然理解出来ていなかったけど、それでも読んだ。 そうして挑むも毎回毎回、俺は一番負け続けた。 俺には麻雀の才能がないと何度も思った。 何度も心が折れた。 もう麻雀なんてやらないと空になった財布を見て決意した。 でも、次の日にはスマホで麻雀をやっていた。 どうして俺は勝て
そんなこんなで、一ヶ月くらいの月日が経った。 毎日、勉強していた成果もありルールや役は一通り覚えて雀鬼シリーズも全て見終わった。 「そろそろ実践してみようか?」 妻形さんが提案してきた。 「やりたいです!」 そうして、職場にいた麻雀が打てる人を集めて雀荘デビューを果たすことになったのだ。 初めて雀荘の扉を開くと、そこはやっぱり想像通りと言うべきか【ガラの悪そうな連中、たばこの煙が充満している部屋】こういう感じだよねって思ったし、ちょっと緊張したけど、それ以上にワクワ
「怪太くん、雀鬼見てくれ!これは業務命令や(笑)」 デスクで仕事をしている俺に、そう声をかけてきたのはエリアマネージャーの妻形さんだった。 「雀鬼ってなんですか?」 「YouTubeであるやろ!いま調べてみ!」 「今ですか?(笑)」 「そうや」 仕事はちょうど暇な時期だったから、すぐにYouTubeで雀鬼と検索するとヒットした。仕事中にも関わらず俺はYouTubeで雀鬼を見ることになった。 ちなみにこの当時、麻雀は一切やったこともなく興味を持ったことも一度もない