心の情景 (週末田舎暮らし番外編)
静かな夜、
本宅(田舎)での美しい情景を見た時、
心に寂寥感が流れた時、
私にはたまにあることですが、なにか、急にぞわぞわして鳥肌が立つことがあります。
それが、感極まった時、
空から、いろんな言葉が、降ってきます。
地面に落ちてしまうと、すぐに消えてしまいます。
なので、落ち切る前に、あわてて、掬い取っています。
それを並べると、ひとつの「詩」になっています。
この曲、演奏を聴いた時にもそうでした。
ぜひ聴いてみてください!
・シンドラーのリスト ヴァイオリン: イツァール・パールマン
で、降ってきたことばを集めたものがこれです。
琴線撼わすあの日々の
朧げ蒼白あの月夜
かすかな記憶の切れ端を
紡いで会わせたあの顔を
窓から差し込む朧月
力の限りに手を伸ばしても
掌にはただ何もない
虚空をただ切る指先と
綻び離れる切れ端を
ただただ記憶の一片と
ただただ独りで仕舞い込む
消えない記憶に話し掛け
帰らぬ会話をいとおしむ
還らぬ会話をいとおしむ
—— シンドラーのリスト より想記 ——
演奏:イツァーク・パールマン。第一小節〜第四小節を聴いて。
作曲:ジョン・ウィリアムス