滅んだ国(2020.9.20)

今週日曜日に見た夢
韓国の戦国ものドラマを頭に思い浮かべながら読むと、イメージしやすいかもしれない。

食堂長屋とでもいえばいいのでしょうか。
バラック小屋を頑丈にして使っているような木造の建物。何度か曲がり角に当たりながら色々な食事屋が入っている木造平屋建て。
今私のすぐ目の前にある角の飯屋には、その四角い角の形を利用した3人座ればいっぱいのカウンターがあるだけ。その横のうどん屋も丸椅子で5人座れるかどうか。小さな店が沢山並んで入っている建物でした。
うどん屋の奥には洒落たお茶屋が1つ。

ここには1日中、たくさんの人が出入りします。皆1度来ると何時間でも滞在していきます。 それは、ここの人が皆あたたかいからでしょう。 私も今日は来るつもりが無かったのに結局来て、飯屋の丸椅子に座っているのでした。
「最近見たことない人がたくさん来るんだよ。賑やかでいいけどね」なんて話を聞きながら。

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夕方、外の空気を吸いに店の外に出ました。 ここは高台で、建物のすぐ横の道からガードレールにもたれて下を見ると、5mくらい下に高速道路、更にその下に一般道が見えます。
そのうちに遠くからパレードの音が聞こえてきました。「また今日もか」
ここ最近、毎日この時間になると、食堂長屋の横の道はお揃いの水色と白色のユニフォームを着た人たちのパレード会場になっていました。いつものように、先導者が飾りのついた棒を振りながら歩いて来ました。後ろで10数人踊っています。音楽はなく、人の声だけで賑やかになります。
私や他の外に出ていた人達は、道の奥からやってくる集団を避けるように建物の中に戻りました。

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それは突然のことでした。
入口から突然、大勢の男の人が乗り込んできました。食事には目もくれず、勢いをつけ。手当り次第に人を追いかけ捕まえていきます。

私も逃げようとしたけれど捕まってしまいました。入り組んだ店の中を歩き、奥に連れてこられました。私は友達と2人、とある部屋の前で、そこに入るよう言われました。
部屋の中は壁も床もタイル張りで、例えるならば、そう、公衆トイレに近いでしょう。手を洗う台に似た白い陶器が2つ。
男は私たちに「左か右か選んで入れ」と言います。「間違ったほうにいくと死ぬかもな」とも。どちらにいくかは自分で選ばせてくれるようです。
左の陶器に溜まった水は薄黄色く、右は透明です。男はそれらに手を浸して、「これと同じようにして確かめろ」と言います。 意味がわかりませんが、するしかありません。友達が左側の陶器に手を浸し、匂いを嗅いで舐めました。私も同じように。男が手を浸しても何も無かったので水に触るのは問題ないと思ったからです。匂いはありませんでしたが、色を見てこれじゃないと思いました。
行くなら右にしよう、でも本当にこんな所に入れというのでしょうか。
「その先は通路になっていて、上手くいけば通り抜けられる」と男は言いますがこんな狭いパイプの中どうみたって入れないでしょう。いや入れるのかしら。

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唐突に、部屋の外から声がかかり、私だけ違う部屋に連れて行かれました。
「運が良かったな。お前は選ばれたんだよ、早く行け」「本当にここが王様の部屋なんですか」そこは狭く、無造作に積み重ねたコンテナがあるだけの物置部屋のような部屋でした。「ああそうだ。早くしろ」
部屋の奥から孔雀男と言ったらいいのか華やかな青い羽と衣装を身に付けた30-40代の男がニヤニヤ笑いながら現れると、私に覆いかぶさってきます。頭につけた無数の丸い小さな珠が揺れ当たり、不気味といったらありません。いや、やめ。

パキパキパキ これは!
孔雀男が私の身体を守るように優しく抱きながら、小さな鱗の集合体の形をした防御壁を私の身体の前に出現させ、何者からかの攻撃を防いでいるではありませんか。間一髪のところだったのでしょう、防ぎきれなかったものが横から当たり、鈍い(にぶい)痛みを感じます。
「朱雀(すざく)よ。彼女を連れて、いけ!」

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ここはどこでしょう、私は見覚えのないアスファルトの上にいました。
どうやら王様、主の命に従う「青い鳥」にここまで飛ばされたようでした。
そこにはなんとかあの襲撃から逃げることができた人々がいました。おそらく大勢の人が捕まり、殺されたでしょう。隠し通路を通ってさらにまた違う隠し通路を走り抜けてこちら側に逃げてきた人は、はたしてどれ程いるのでしょうか。

お茶屋のおじさんに再会し、無事を確かめあった後、王様の行方はどうなったか聞きますが「分からない」と言います。「王様は1人でも多く仲間を救おうと、私を連れ込んで攻撃から逃がした後、その場に残り、敵と戦ったのではないか」とおじさんは悔しそうに言いました。 自らの身をもってして、敵に立ち向かっていたのではないかと。

「あの最近、見たことがない人が大勢来ていたのは、今思えばおかしかった。敵の偵察だったに違いない」とも。
いずれにせよ、あの場所は奪われ、国は滅びたのです。心には深い喪失感が広がるばかり。終わり。
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ーこれ、話についていけないと思いますが私もです。皆が集う場所を襲撃されて、そこが国の要の場所だったのか?

おしとやな女性の雰囲気があったため、普段とは違うおしとやかですます調で書いてみた。なんとか読める体になりよかった。

最後のシーン、主人公である私は、ものすごく悲しい喪失感に襲われた。ああこれで全て終わってしまったと。これ前世か何かじゃない?と思うほど身に染みて心が痛かった。不思議な夢でした。

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柊りお
目覚めの珈琲を1杯。ありがとうございます。