遅刻(2019.9.18)

今週水曜日に見た夢

8時20分。まだ余裕。
8時40分。学校まで自転車で10分。まだ大丈夫。
8時45分。そろそろ行かないとやばいな。でもまだ全然行く準備が出来ていない。カバンの中身は昨日の夜確認して詰めたけど、まだ制服に着替えていない。部屋着のまま。間に合うかなあ。
9時5分。こりゃだめだ。今から急いだって朝のホームルームには間に合わない。

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時間巻き戻せないかな。
「8時40分。」なんて考えながら口に出してみた。
…目の前のデジタル時計の表示がその通り8時40分に戻った気がした。よしまだ余裕余裕。制服に着替えながらだらだら。

9時。「8時30分。」

「8時45分。」そうだ。今日は塾に行くから塾の宿題をカバンに入れなきゃ。カバンのファスナーを開いて紙の束を無造作に突っ込む。

「8時40分。」

「8時40分。」目の前のデジタル時計が9時を告げるたび、呟いて時間を元に戻した。
まだ準備は終わらない。学校の半袖セーラー服には着替えた。どのブレスレットをして行こうか。右腕に3つ、左腕に2つ。右に3連に通したピンク色のビーズブレスレットはやっぱりやめようか。左はこれでいいと思うけど。うーん。
窓の外に後輩の姿が見える。2つ下の子で、今日から自転車通学をすると言うから一緒に行くことになった彼女。律儀にもこんな私が出てくるのを、自転車のハンドルに手を置いたまま、庭で待ってくれている。ごめんね、もうちょっとで出来るから。
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彼女から室内に目を戻して、突然我に帰る。もう11時を過ぎている。時間は巻き戻せていなかったのか。そうだよね無理無理。最初から無理だった。
こんなクソな先輩なんかほっといて1人で行けばいいのに、2つ下の近所の彼女はまだ庭で待ってくれている。でも今から学校に行ってもなあ。給食食べたら帰ってくるようなもんじゃない。

とりあえず彼女と2人で家の門から出る。どうしようか。考えながら自転車を押して歩きだそうとしたら、見慣れた顔に出くわした。20m先、2軒先の家の姉弟が私たちと同じようにこんな時間に自転車に跨って門から出てきた。2人がこちらに気がついて、道の真ん中で自転車4台が合流する。
「あれ?」「今から学校行ってももう遅くない?」苦笑しながら言う私に、「でも今からでも大丈夫だよ。私たちは行くよ。」と言う姉。「そうかな…?」「行かないよりはましだよ。」弟も大真面目な顔して言うもんだから。2人が行く気ならじゃあ私たちも行こうか。終わり。
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ー巻き込まれた後輩が可哀想…。

目覚めの珈琲を1杯。ありがとうございます。